道路通信標準the Road Communication Standards

■データティクショナリとは
■メッセージセットとは
■プロトコルとは
 ▼プロトコルの構成
 ▼上位レイヤプロトコルセット
 ▼下位レイヤプロトコルセット
 
道路通信標準の構成 - プロトコル

プロトコルとは

 プロトコルは、装置間でデータ授受を行うために決める「約束事」であり、データ授受を進めるための制御メッセージの種類、意味、表現形式、やりとりのシーケンスなどを内容としています。プロトコルの種類は非常に多く、これを機能により体系的に整理したものがネットワーク・アーキテクチャです。
  ネットワーク・アーキテクチャは、ISO(国際標準化機構)で標準化したOSI(開放型システム間相互接続)基本参照モデル(図1)において、プロトコルの機能を7階層(レイヤ)に分類しています。通信するシステムどうしは、各階層での規定が一致していることが必要となります。
 

システム間のデータやり取りイメージ
図1 基本参照モデル


 OSI基本参照モデル7階層の各機能概要を下表に示し、FAXを送信する場合に例えたイメージを下図に示します。

表 OSI基本参照モデルの機能概要

階層 機能概要
レイヤ7 アプリケーション層 アプリケーション(ファイル転送等)の選択実行
レイヤ6 プレゼンテーション層 アプリケーション層の扱い情報の表現形式(文字コード等)を管理
レイヤ5 セッション層 レイヤ6以上の接続・切断を管理(通信の開始と終了等)
レイヤ4 トランスポート層 レイヤ5以上のデータ転送の確実性(到達確認、再送等)を実現
レイヤ3 ネットワーク層 データ転送の経路を管理(通信経路の選択等)
レイヤ2 データリンク層 レイヤ1を利用した通信を管理(フレーミング、エラー制御等)
レイヤ1 物理層 通信路の電気的条件、コネクタ形状など

各レイヤにおける役割