各研究分野

ヒートアイランド対策

 地球温暖化やヒートアイランド現象による都市部の気温上昇は、都市生活者の熱的な不快や、熱中症等の健康被害の拡大等、我々の生活に大きな影響を及ぼしています。当研究室では、人流データやSNS等のビッグデータを活用した都市の暑熱対策の検討に取り組んでいます。

ビッグデータを活用した都市の暑熱環境の実態把握

 ヒートアイランド現象の要因である建築物の高層・過密化による風の道の阻害、地表面被覆の改変や人工排熱の増加等は、都市・建築の開発と密接に関係しているため、都市計画の中でヒートアイランド対策を効果的に実施できるよう、科学的裏付けとなる原因解明と、対策の定量評価手法の開発に取り組んできました。

 近年は、ICT等の新技術を活用した計測機器の普及や、ビッグデータやAI等を活用したデータ駆動型のまちづくりが推進されており、ヒートアイランド対策として、それらの新技術の適用可能性について検討しています。 本研究では、人流ビッグデータを活用し、都市生活者の暑熱への暴露状況を把握し、ソフト対策(暑熱を回避した生活)や、対策効果がより高く発揮できる適切な場所・時間帯への優先的なハード対策の導入検討に資する研究に取り組んでいます。

人流と温熱シミュレーションの結果の重ね合わせ