実験施設の貸出(非破壊検査技術性能試験用供試体)
1)実験施設の貸出(非破壊検査技術性能試験用供試体)の概要
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【背景】

- 「道路橋定期点検要領(平成31年2月 道路局)」付録1や「点検支援技術 性能カタログ(令和2年6月 国土交通省)」に記載のとおり、非破壊検査は、知識と技能を有する者が、必要に応じてその結果を用いるものであり、各機器の原理や誤差特性のデータを勘案し、結果の解釈、活用を行うものです。
- これまで、国土交通省では、「新技術利用の際のガイドライン(案)(平成31年2月 国土交通省)」や「点検支援技術性能カタログ(平成31年2月~ 国土交通省)」、また、「NETIS(フィールド提供型)」のように、非破壊検査技術について、出荷者・開発者を問わず統一的な性能標示がされるように取り組みを進めており、これまでの国総研の研究成果も反映されています。
【目的】
- このたび、更なる非破壊検査技術の発展に役立てていただくため、また、国総研が性能試験方法や標示方法の充実、改善に役立てるための試験結果の蓄積を計ることの両者を目的に、供試体を広く使用していただけるようにしました。
【補足事項】
- 使用者がこの供試体を使用して得られた試験結果を公表することに制限はありません。また、公表を義務とするものではありません。ただし、公表する場合は、試験結果に基づく性能値や図表等、具体の記載内容は使用者の責任により公表するものであり、1)記載の内容は使用者の責任であることと、2)国総研は一切関知していないことの2点を明示してください。
- 供試体自体の使用は無料です。ただし、供試体を保管する実験施設の使用にかかる損料、光熱水料の実費は、別途徴収します。
- なお、供試体は予告なく廃棄する場合があります。
2)非破壊検査技術性能試験用供試体の種類
名称(供試体数) | 代表写真 | 説明 |
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国総研0981供試体 (24体) |
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「コンクリート構造物の内部損傷の詳細に関する非破壊検査の適用性に関する研究(国総研資料第981号)」に使用した供試体です。
要素供試体(8体)」「模擬損傷供試体(9体)」「実損傷供試体(7体)」の3種別に大別されます。 |
国総研1030供試体 (1体) |
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「道路橋狭隘部の外観性状調査機器の 性能評価試験法開発のための基礎研究(国総研資料第1030号)」に使用した供試体です。
狭隘な空間の調査を想定したゲルバー部の模擬供試体です。 |
国総研0884供試体 (2体) |
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「コンクリートあと施工アンカーボルトに対する非破壊検査の適用性に関する研究(国総研資料第884号)」に使用した供試体です。
アンカーの種別、径、樹脂充填率等の施工条件の異なるアンカーを打設した「健全供試体」「実部材健全供試体」「不具合供試体」の3種類があります。 |
NETIS2019供試体 (24体) |
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「テーマ設定型(技術公募)」により2019年に関東地方整備局が実施した 「道路附属物(標識、照明施設等)の支柱路面境界部以下の変状を非破壊で検出できる技術」 の評価に使用した供試体です。 |
3)貸出し手続き
①非破壊検査技術適用性検証供試体の貸出しの流れ
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まずは以下の窓口に問合せご相談ください。 |
橋梁研究室(nil-bridged@mlit.go.jp) | |
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要領(案)を確認のうえ、以下の書類を提出ください。 |
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国総研が国有財産使用許可書を発行 | |
(使用の許可後) | |
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・使用当日に橋梁研究室で実験施設の鍵を貸与 ・施設使用後は消灯、施錠の上、鍵を返納 ※施設の使用前後に光熱水のメーターを確認 |
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電気使用実績報告書・水道使用実績報告書を月末までに担当者を提出 |
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試験結果報告書を概ね1ヶ月以内に提出 |
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以下の書類が届いたら、振込期日までに金融機関窓口にて使用料等を払込み |
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②参考資料および提出書類様式ダウンロード
- (必ずお読みください)
- 〇 要領(案)(非破壊検査技術的要請検証供試体 使用許可要領(案))
- (参考資料)
- 〇 施設見取り図
- 〇 供試体の種類と損傷データ
- (提出書類様式)
- 〇 試験計画書(例)
- 〇 供試体の使用及び試験結果の報告に関する注意事項(注意事項・報告様式)
- 〇 国有財産使用許可申請書(様式)
※申請者が国土交通省の場合は「国有財産使用承認申請書」としてください - 〇 分割請求支払者一覧表(様式)
- 〇 電気使用実績報告書(様式)
- 〇 水道使用実績報告書(様式)
③お問い合わせ先
国土交通省 国土技術政策総合研究所道路構造物研究部 橋梁研究室(nil-bridged@mlit.go.jp)