道路通信標準
ITSの最新技術を用いた高度な道路インフラの効率的な開発・整備を行なうためには、地域間、道路管理者間、さらには道路管理者以外との連携や協調が重要となりますが、現状の道路通信システムは以下のような問題を抱えていました。
- 多様な通信プロトコルが混在するため、通信仕様の整合を図るために多大な時間と整備コストを要する。
- 情報解釈の定義が異なるため、システム間で相互運用を行うための情報解釈の整合化に多大な時間とコストを要するだけでなく、実現が困難な場合がある。
- 同じ機能を持つ機器の通信仕様が異なるため、機器の代替性が確保されておらず、運用に支障をきたす場合がある。また、機器調達における公平性が阻害され、調達コスト増加の要因となる。
図1 道路通信システムの問題点
問題に対して、道路通信標準は以下の目的を達成するため、データ定義やメッセージ交換手続き、および道路通信に適用する通信プロトコルなどの標準を規定しています。
- システム間やコンポーネント間での相互接続性、相互運用性および機器の互換性を確保することにより、情報資源の共通利用の促進、システムの拡張性の確保、システム開発の効率化を実現します。
- 国際標準との整合性を積極的に確保することにより、国際協調を促進します。
道路通信標準ダウンロード先
道路通信標準 (最新バージョン 1.05 最終更新日:2006.2.23)
道路通信標準に関する研究