はじめに
各種建設事業に伴い発生する騒音・振動は、大きな環境問題となっています。周辺地域住民だけではなく、最近ではクマタカ、オオタカ等の希少猛禽類の営巣活動に対する悪影響などが問題とされるケースが増えています。こうした問題に対処するためには、環境影響評価等の際に、現場で発生する騒音・振動の範囲や規模、影響の程度を客観的な根拠によって予測し、その結果をわかりやすく提示することが必要です。こうした情報により、事業の実施計画案、必要な保全措置などの検討が行いやすくなると期待されます。

騒音・振動の発生源となる建設機械類の計測試験の様子(国総研構内)