景観の保全・形成

■「まちづくり効果」を高める公共事業の進め方(案)~公共事業における景観配慮の事例に学ぶ~(2014.9発行)

 近年、一体的な景観形成や地域振興の観点から、沿道の施設や公共交通機関等と連携した、公共空間としての道路の機能向上が求められています。こうした中、空間の再配分や沿道の修景を伴う道路の再整備が進められるとともに、道路空間を利用した多様なサービス、地域活動が全国各地で展開されてきました。

 そこで、国内外における道路空間の再編・利用事例を収集し、事業の組織体制、補助金・制度の活用、デザイン上の工夫、整備後の維持管理・運用方策等を明らかにした上で、各事業の計画手法と効果について検証を行い、道路と他施設の一体的な整備や複数事業の連携、地域活動の効果的な活用等を通じて、地域づくりや景観形成を拡充できる、道路空間の再編・利用手法の提案に取り組んでいます。

 これらの情報を、認定都市の関係者だけでなく、全国の行政や民間のまちづくり関係者、まちづくりに関心のある一般の方々へ提供するため、情報検索機能を備えた「歴まち情報サイト」を開設し、一般公開しています。

■景観デザイン規範事例集(2008.3発行)

 規範事例集とは、公共事業における景観デザインの規範となる事例を集めたもので、公共空間における景観デザインを考える際に参考となる考え方や技術情報を提供することを目的に作成しました。全体で94事例(コラム含む)を取り上げ、550ページを超える資料となっています。本事例集は国土技術政策総合研究所資料として発行しており、下記リンクからpdfファイルをご覧頂けます。

■国土交通省所管公共事業における景観検討の基本方針(案)(2007.3)

 美しい国づくり政策大綱(2003)に謳われた「公共事業における景観アセスメント(景観評価)システムの確立」に向け、準備及び試行段階から制度設計支援やモニタリング等の研究を進めています。その成果として「国土交通省所管公共事業における景観検討の基本方針(案)」が改定・公表され、全ての国土交通省所管公共事業を対象として、本格運用を開始しています。