樹木は、光合成によって吸収した大気中の二酸化炭素(CO2)を体内にセルロースの形で固定することで大きく成長します。一方、樹木の幹・枝・根の乾燥重量の50%は炭素(C)の重さであり、それは全て大気中から光合成によって吸収したCO2由来であることが知られています。
このことから、樹木1本の幹・枝・根全体の乾燥重量を求めれば、その樹木が成長の過程で固定したCO2の量を推定することができます。さらに、同一樹種において樹齢の異なる複数の樹木を対象に樹木全体の乾燥重量と樹齢を計測し比較することにより、各樹木が1年間でどれだけ大きくなるか、さらには1年間にどれだけのCO2を固定するかを推定することができます。
国土技術政策総合研究所では、この考え方により年間のCO2固定量算定式を求めました。