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  河川砂防技術研究開発公募(R8.4~)で利用いただける
流域デジタルテストベッドのサービス

募集詳細は、国土交通省水管理・国土保全局のHP「河川砂防技術研究開発公募」に掲載しています。
  HPアドレスはこちら:  https://www.mlit.go.jp/river/gijutsu/kenkyu.html

ご利用いただけるサービス

  • 基盤データの利用

    1.降雨の時空間分布データ
      109の1級水系を対象に、流域デジタルテストベッド上のツールで対象領域ごとの降雨量や時空間分布を確認しながら、以下のデータをダウンロードして利用いただけます。
      なお、採択された委託研究以外の目的へのデータの流用はお避け下さい。

    【使用できるデータ】
    1)実績降雨データ
      ・地上雨量計による小流域毎の流域平均雨量(ティーセン法)
      ・Cバンドレーダ同時刻合成雨量
    2)気候変動予測データ(過去実験、2℃上昇実験、4℃上昇実験)
      ・大気近未来予測力学的ダウンスケーリングデータ(東北から九州)by SI-CAT(SICAT_DDS_5kmTK)
      ・北海道域5kmメッシュアンサンブル気候予測データ(大雨イベント)(d4PDF_5kmDDS_Hokkaido)
      ・全国5kmメッシュアンサンブル気候予測データ(d4PDF_5kmDDS_JP)

    【対象領域】
    ダム上流域、治水基準点上流域、集水域全体、氾濫域

    【対象降雨イベント】
    1)実績降雨データ
      ・地上雨量計による小流域毎の流域平均雨量(ティーセン法)では、河川整備基本方針の検討に用いられた降雨イベントを利用いただけます。
      ・Cバンドレーダ同時刻合成雨量では、治水基準点において水文水質データベースの実績水位が氾濫注意水位を超過した降雨イベントを利用いただけます。
    2)気候変動予測データ(過去実験、2℃上昇実験、4℃上昇実験)
      計画降雨継続時間において、年最大の流域平均雨量をもたらす降雨イベントを利用いただけます。

    2.地形データ
      全国109の1級水系の流域について、地形の点群データを流域デジタルテストベッド上のGISプラグインを用いて任意の大きさのメッシュに加工した地形データを利用いただけます。
    (点群データ自体はご利用できません)

    データ出典・参考文献はこちら

  • 解析環境の利用

    1.仮想マシン
      委託研究の解析環境、または委託研究で構築されたシステムの試行環境として、クラウド環境(Microsoft Azure)の仮想マシンを利用いただけます。
    ○仮想マシンのスペックはこちらをご参考ください。
    https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/series/

    2.ArcGIS
      流域デジタルテストベッド上で、ArcGIS Enterprise(SaaS)が利用可能です。
      サービスの詳細は、以下のURLをご参照ください。
    https://www.esrij.com/products/arcgis-enterprise/

  • 可視化ツールの利用

      以下のデータを3次元の地図空間上に可視化することができます。なお、表示できるデータは水系ごとに異なりますので、詳細は次項に記載の【問合わせ先】までお問合せください。

    表  可視化ツールで表示できるデータの一覧

    機能 機能の内容
    浸水想定区域図、水害リスクマップ等の表示機能 ①浸水想定区域図、水害リスクマップ等の表示機能
    浸水想定区域図、多段階浸水想定区域図、水害リスクマップを3次元地図上に表示する機能
    ②浸水深の時系列表示機能
    破堤点毎の想定浸水深を時系列表示する機能
    ③流体力等の表示機能
    浸水深データ及び流速データから流体力・摩擦速度を算出し、時系列表示する機能
    人口・事業所数等の表示機能 ①人口・事業所数等の表示機能
    浸水想定区域図等の範囲内における人口・事業所数等の基礎データを3次元地図上に表示する機能
    ②境界・重要施設等の表示機能
    市町村区界や字界等の境界、および避難施設等の重要施設の位置を3次元地図上に表示する機能
    防災まちづくりの検討支援機能 ①人口変化の表示機能
    過去~現在、現在~将来、過去~将来の人口変化を3次元地図上に表示する機能
    ②立地適正化計画区域の表示機能
    居住誘導区域、都市機能誘導区域等の立地適正化区域を3次元地図上に表示する機能
    ③水害リスク評価指標の表示機能
    浸水区域内の災害時要援護者数、想定死者数、最大孤立者数、3日以上孤立者数等を3次元地図上に表示する機能
    ダッシュボードの編集・出力機能 浸水想定区域図等の範囲内の人口・事業所数等のデータを表形式で表示し、出力する機能

      可視化ツールを利用することで、上記のデータだけでなく、委託研究の解析結果を表示することができます。 なお、解析結果を表示する場合は、解析結果が「浸水想定区域図データ電子化ガイドライン(第5版)」(※)に基づいたデータ形式にする必要があるとともに、 3次元の地図空間上に表示するために、解析結果を3D Tiles形式に変換する必要があります。 また、表示する解析結果のデータ量に応じてクラウド使用料がかかります。詳細は次項に記載の【問合わせ先】までお問合せください。

    ※浸水想定区域図データ電子化ガイドライン(第5版)
    https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/bousai/saigai/tisiki/syozaiti/pdf/e-guideline_5.pdf

    データ出典・参考文献はこちら

クラウド使用料


  クラウド使用料については、委託研究での活用内容と、利用を想定しているサービス・データ、クラウドのスペック、利用期間から、 【料金計算ツール】で概算の使用料を算出の上、下記の【問い合わせ先】までお問い合わせください。

料金計算ツール

 Microsoft Azureが提供している料金計算ツールで、概算の使用料が算出可能です。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/
【共通入力条件】
  • リージョン:Japan East
  • 通貨:日本円

お問合せ

【お問合せ先】
  国土技術政策総合研究所 水循環研究室
  • TEL:029-864-2739
  • Mail:nil-mizujunkan”@”ki.mlit.go.jp
       (上記アドレスの””を抜いて送信してください)

【参考】クラウド使用料算出事例

利用用途 利用サービス クラウド使用料 備考
① a) 数値解析 Azure Virtual Machines(F64ams_v6) 約21千円/日 仮想マシン稼働時のみ課金
OS: Linux
CPU:64コア
メモリ:512GB
① b) 数値解析 Azure Virtual Machines(F16as_v6) 約7千円/日 仮想マシン稼働時のみ課金
OS: Linux
CPU:16コア
メモリ:64GB
固定費 bastion
データディスク
OSディスク
Bastion用ネットワーク
約1千円/日 仮想マシンの稼働の有無に関係なく発生
ストレージ Premium SSD v2 約15千円/1TB/月 データをクラウド内に保存(入力データの保存、解析結果の出力等)
ダウンロード 約16千円/1TB クラウドからデータを取得(解析結果の取り出し等)
※100GB/月の無料分あり

※仮想マシンの設定、及び使用条件によって金額は増減します。
※利用料は、為替変動によって増減します。