開発状況


1. 「利活用」に関する検討

治水評価指標可視化ビューアの作成

  流域治水対策効果の「見える化」技術の一部機能として、水害リスク・対策効果の3次元可視化ビューアを作成しています。福岡県と大分県を流れる山国川水系をモデル水系として、2023年5月開催の山国川水系流域治水協議会※や災害時の児童避難等を検討している大分県中津市沖代小学校児童クラブの関係者に対し、3次元可視化ビューアを用いた説明を行いました。

※流域治水協議会: 河川管理者や地方公共団体等で構成され、「流域治水」推進のための協議・ 情報共有を行う協議会。

2. 「解析」に関する検討

解析ソフトウェアの組合せの検討など

  データ処理や水理解析、数理解析、結果可視化等のための様々なソフトウェアを用いて、テストベッド上で解析を実施することができます。その際には、既に広く利用されている既存ソフトウェアに加え、新規開発のソフトウェアの両方が使われる可能性があります。
  以上を踏まえ、テストベッドにおける解析環境のあり方を検討するため、R5年度では解析ソフトウェアの利用状況の分析し、解析ソフトウェアの組合せ等の検討を行っています。

  • 3. 「基盤データ」に関する検討

    既存オープンデータの整理

      既存オープンデータについて収集・整理を行い、現在公開されている地形データの現状分析を行っています。
      今後は新たな測量実施や1mDEMの公開等により、地形データは場所毎に随時更新がされることが想定されますが、そういった地形データの更新に対応できるよう、地形データ利用者用に「地形データ整備範囲の履歴図」を作成しました。
    • テストベッド上で解析するための基盤データの構成の検討

        テストベッド上で解析するための基盤データを検討するにあたって、文献調査を行い、既存水理解析モデルに応じた格子形式等を整理しました。
        テストベッド上では、目的に応じた格子幅の変更を可能とする「点群データから任意の格子幅のDEMデータを作成できるGISソフトウェアのプラグイン」等を作成中です。