【資 料 名】 |
道路橋の部分塗替え塗装に関する研究
― 鋼道路橋の部分塗替え塗装要領(案)― |
【概 要】 |
鋼道路橋において,板厚減少を伴う腐食は,桁端部等に局所的に生じることが多い.腐食した部位に対しては,迅速に塗装塗替えの補修を行うことが望ましいものの,桁端部は狭隘な施工条件となっており,十分な素地調整や塗装の施工が難しいこと,既存塗膜との境界部の処理方法が未確立であることから,部分塗替えを行うことは困難であった.このため,塗膜劣化や腐食がある程度の面積に進行してから大規模な塗り替え塗装が行われることが多く,その間にも腐食は進行するため,橋全体の性能に影響を及ぼす甚大な損傷につながるケースもみられた.
そこで,国土技術政策総合研究所では,既設橋の局部的な腐食部位を良好な品質の塗装で更新できる方法を検討し,その結果を踏まえて要領化を行った.本研究は,鋼I 桁構造の模擬供試体を用いた施工性評価試験や実橋における試験施工調査により,オープンブラスト工法と機械工具等を組み合わせた部分的な素地調整手法,及び旧塗膜と塗替え塗膜の境界部における耐久性に優れた塗装仕様の開発を行い,これらの実用性について評価を行ったものである.
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【担当研究室】 |
道路構造物管理研究室 |
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【執 筆 者】 |
玉越隆史,星野誠,市川明広,武田達也 |
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