Lesson2:建物・町並の三次元モデルの作成
1.三次元モデルを作成するための様々な方法
景観シミュレータの編集機能を用いて手入力する
各種三次元CADやモデリングソフトで入力する→コンバータで取り込む
衛星画像、空中写真、地上写真からモデリングを行う
(奥尻島の1993年被災前の古写真からの復原を2012年に行った)
レーザー計測技術を用いる(航空機、車載機)
2.旧庁舎を例としたモデリング
取り壊された旧庁舎から、地球座標系に紐付けされた三次元データを作成します
①下図の作成
配置図だけでは位置と方位が不明なため、住宅地図(1997)を使用して配置図の位置と方位を確認
周辺図(2ページ分から切り出した画像を接合)
敷地の範囲を含む画像を作成し、縮尺から縦横寸法を計測する(214.5m×286.5m)
左下を原点とする、画像と同じ寸法の長方形を作成し、画像をテクスチャとして貼り、下図とする
作成した平面→地図のテクスチャを貼った下図
②建物の概形の作成
1~7階の外形

本体概形直方体の生成

生成した六階までの立体

七階概形直方体の生成

生成した七階までの立体

煙突直方体の生成

生成した煙突までの立体

鉢巻直方体の生成

生成した鉢巻までの立体
生成した立体
③下図への緯度経度計測点(アンカー)の指定
臨時庁舎の広場
36°38.513'N, 139°40.175'E

④緯度経度計測点(アンカー)が原点となる位置に下図を配置

下図の「座標原点」への配置
.jpg)
物件の配置(原点付近)
⑤物件を所定の位置・角度に配置
.jpg)
物件の配置(所定位置・角度に)

緯度経度計測点を原点とする下図と物件
下図の上に配置した建物
⑥建物の細部の作り込み
外壁診断結果の地球座標系における空間的な位置を特定しリスクの分布を特定するためには概形で十分
除却建物を記録するためには、CADデータから変換するのが効率的
紙図面しか存在しない場合には、CADや景観シミュレータを用いたモデリング作業を行う