下水処理場における温室効果ガス排出削減目標設定支援ツール(案)
掲載日:令和5年3月31日(金)
更新日:令和6年4月1日(月)
はじめに
地球温暖化対策計画では、下水道分野において2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度の値から208万t-CO2削減する目標が掲げられました。また、地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律が2021年6月に公布され、2050年までの脱炭素に向けた基本理念の規定、地方公共団体が策定する実行計画の中に施策実施に関する目標を定めることが盛り込まれました(指定都市等以外は努力義務化)。
しかしながら、地方公共団体にとって、様々な業務がある中で、専門的な知識を求められる脱炭素に関する検討を行うことは容易ではありません。そこで、国土交通省 国土技術政策総合研究所 下水道研究部では、下水道における脱炭素の検討の足掛かりとしていただくべく、下水処理場における温室効果ガス削減目標の大まかな目安、脱炭素技術の削減効果の概算が可能なツール「下水処理場における温室効果ガス排出削減目標設定支援ツール」を作成しました。
「下水処理場における温室効果ガス排出削減目標設定支援ツール」は下記の2パターンがあります。
しかしながら、地方公共団体にとって、様々な業務がある中で、専門的な知識を求められる脱炭素に関する検討を行うことは容易ではありません。そこで、国土交通省 国土技術政策総合研究所 下水道研究部では、下水道における脱炭素の検討の足掛かりとしていただくべく、下水処理場における温室効果ガス削減目標の大まかな目安、脱炭素技術の削減効果の概算が可能なツール「下水処理場における温室効果ガス排出削減目標設定支援ツール」を作成しました。
「下水処理場における温室効果ガス排出削減目標設定支援ツール」は下記の2パターンがあります。
①~下水道の省エネによる削減目標60万t-CO2編~
省エネ、創エネ、汚泥焼却の高度化、再エネのうち、全処理場に関連する「省エネ」に特化したツール
②~下水道の削減目標208万t-CO2編~
下水道分野における2030年の削減目標208万t-CO2に対応したツール
「脱炭素に関する検討は初めてで、不慣れだ」という方は、まずは①をご利用ください。
「水・汚泥処理過程の温室効果ガス排出量や創エネなどの総合的な検討をしてみたい」という方は②をご利用ください。なお、ご利用にあたっては、説明書をご確認ください。また、本ツールは簡易的な検討ツールのため、実際に目標を策定する際は詳細な検討を要します。
本ツールを、地方公共団体の下水道に関する温室効果ガス排出削減目標の策定、脱炭素技術検討の足掛りとしていただけると幸いです。

「②~下水道の削減目標208万t-CO2編~」によるアウトプット例
参考:下水道事業における脱炭素化関連情報
日本下水道協会(ホームページ:https://www.jswa.jp/gx/energy-cost-calc/)
下水道統計(令和2年度版)を活用し、短時間で下水処理場におけるエネルギー消費量等、現状を「見える化」するツールが令和5年5月19日に公表されています。下水処理場毎にエネルギー・電力使用量をランキング形式で簡易に閲覧できるため、現状把握や他都市との比較にご活用いただけます。
問い合わせ先:国土交通省 国土技術政策総合研究所 下水道研究部 下水処理研究室
〒305-0804 茨城県つくば市旭1番地
E-mail:nil-gesuisyori(@)ki.mlit.go.jp*(@)を変換してご使用下さい。