道路空間の利活用
- 道路空間に対するニーズは、社会・経済情勢に応じて変化してきており、近年では、賑わいの創出や地域活性化のニーズが高まっています。
国土交通省では、概ね20年後の日本社会を念頭に、「行きたくなる、居たくなる道路」を目指した施策を進めることとしています。【出典】国土交通省道路局:2040年、道路の景色が変わる~人々の幸せにつながる道路~
https://www.mlit.go.jp/road/vision/02.html
- 道路環境研究室では、多様なニーズに応じた道路空間における賑わいの創出を実現するため、道路空間の利活用に関わる事例研究を通じ、技術的知見の収集・整理を行い現場へフィードバックするとともに、利活用推進のための課題解決に関する調査・研究を行っています。
<近年の取組内容>
・道路空間の利活用に関わる事例調査
【沿道の民有地と道路の一体的な利活用(丸の内仲通り)】
昼の時間帯は車道を休憩施設やオープンカフェ等として歩行者に開放しており、
道路空間と民地の一体的利活用による賑わい空間が創出されている
【路肩周辺の時間帯別使い分け(札幌市さっぽろシャワー通り)】
沿道施設への荷捌き車両の滞留、歩行者の往来等、路肩周辺に集中するニーズに対して
時間帯に応じて使い分けられている
<関連する研究成果>
論文・記事名 掲載誌等 発行年月 道路空間の利活用事例にみる歩行者優先道路の導入のための留意点の考察 第68回土木計画学研究発表会・講演集 2023.11 歩車道境界部の利活用の実践のための留意点に関する一考察 第35回日本道路会議論文集 2023.11 実務ニーズからみる道路空間の利活用の現状と今後の期待に関する一考察 第34回日本道路会議論文集 2021.11 商店街におけるコロナ特例道路占用実施時の歩行者アクティビティに関する考察 第63回土木計画学研究発表会・講演集 2021.6 新たなリスクとしての新型コロナウイルス感染症を踏まえた、道路交通の姿 土木技術資料
Vol.63 No.12021.1 沿道と道路空間の一体的な利活用の推進に関する検討 第33回日本道路会議論文集 2019.11 道路空間利活用促進のための効果的・効率的な合意形成の進め方 土木技術資料
Vol.61 No.102019.10