最終更新日:2009/2/3

施設の信頼性評価と河道技術の確立

 河川堤防及び河川構造物の信頼性評価手法の検討や河川管理施設の信頼性向上に向けた研究を行います。また、流量観測機器や掃流砂量機器等の新技術を用いた観測手法の開発(情報の信頼性の向上)を行い、施設設計・管理の信頼性向上を図ります。さらに、長期的な土砂移動や植生等の河道特性の変化も組み込み、出水中の河床変動を表現しうる再現性の高い河道解析モデルの開発を実施します。これにより、適切な河道計画作成を実現するとともに、合理的な管理手法を提案します。これらの成果は指針や手引き等に反映します。

災害調査を踏まえた維持管理基準等の改訂

 出水等による河川管理施設の被災調査を実施し、被災状況の分析結果を技術基準、維持管理基準等に反映します。また、被災データを含めた河川管理に必要なデータを蓄積・評価し対策を行うサイクル型維持管理体制の確立に向けた検討を行います。

流域の視点を踏まえた治水計画〜減災技術の確立

 地球温暖化等の気候変動の影響を考慮した降雨特性、出水特性、河口水位等の河道の治水上の外力の変化を評価するとともに、これらの外力変化に伴う堤防等の河川管理施設の信頼性への影響を検討し、これに対応するための治水施設の整備手法の検討を行います。あわせて氾濫流制御等の減災技術や被災住民の避難支援等の減災対策支援技術の開発等、流域全体で水害被害を軽減するための研究を行います。また、地球温暖化への対応を検討するための膨大な作業を支援するためのツールとしてソフト共通基盤(流域の水・物資循環モデルや水文データベースのための共通プラットフォーム)を開発し、既存のソフトウェア資源の有効活用を図ります。

研究室の大枠

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