最終更新日:2019/2/1
河川構造物の水理設計法の提案・改訂や河川生物のハビタットについての研究に必要な基礎実験などを実施するための様々な大きさ、付帯設備を有する水路群が設置されています。
実物大スケールの実験が必要な研究課題については、国内でも有数の規模を誇る以下の3種類の大規模水路によって、実験を行っています。
河川のある一区間を縮小して作った河川模型を設置して、その河川に設置される堰や護岸などの構造物の設計に関する問題や、川づくりの設計図に相当する河道計画について検討するための実験を行っています。
屋外実験中に風などで水面に波が立つと、模型上は数cm程度でも、現地スケールに換算すると数mの大きな波になるため、模型での現象が実際と大きく異なる場合があります。
本施設は、幅50m、長さ200mの上屋を有しており、風の影響を最小限に抑えることができます。ここでは、水位について特に正確な測定を必要とする分流や河口部などを対象とした模型実験を行います。
現在、九州北部豪雨の対策検討に向けて、全面的な改装工事を行っているところです。
河川では流域から集まった水と同時に、流域の土地や河川敷から集まった土砂・栄養分・有害物質などが運ばれています。水質分析室は、様々な分析機器や冷蔵庫を備えており、洪水時に全国のいくつかの調査対象河川で採水した濁水中に含まれる物質を分析しています。
那珂川水系涸沼川の28.1km地点に位置し、低水路をまたいで設置されたスパン30mの支持台、それに載っているスパン15mの昇降台及び管理橋から構成されています。昇降台は低水路上にあり6mの範囲内で昇降できるようになっており、洪水中も水面近傍から容易に流水の観測ができるようになっております。
この施設は観測を終了し、平成30年に撤去されました。