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国土交通省 国土技術政策総合研究所 環境研究部 緑化生態研究室

所外発表 2014年度

都市化が生物多様性に及ぼす影響 〜都市化度×パッチ面積×分類群の交互作用〜

発行年:2014
著者名:上野裕介・曽根直幸・栗原正夫

都市化が生物多様性に及ぼす影響を明らかにするために,東京都内の60か所の大小様々な公園緑地において,生物相(鳥、昆虫、植物)を調査し,都市化の程度と緑地面積の効果を検証した.その結果,都市化が進むほど種数は減少すること,緑地面積が大きいほど都市化の影響は緩和されること,そしてこれらの傾向は分類群によって異なることを明らかにした.

日本景観生態学会第24回金沢大会 大会プログラム&講演要旨,Vol.24,pp64


歴史的風致維持向上計画認定都市における土木施設の整備実態と適用工法に関する研究

発行年:2014
著者名:木村優介・曽根直幸・栗原正夫

歴史的風致維持向上計画認定都市における土木施設を対象として,補修・整備にあたって配慮した歴史的価値,及び適用された技術や工法を整理した上てで,工法選定の経緯をもとに,地域の歴史的価値の向上に寄与する効果を明らかにする.

土木史研究講演集,Vol.34,pp97-98


平成23年東北地方太平洋沖地震による歴史的土木構造物の被災状況に関する調査報告(その3)

発行年:2014
著者名:阿部貴弘・木村優介・依田照彦

土木学会土木史研究委員会・東日本大震災特別小委員会では,平成23年の東北地方太平洋沖地震の発災後,歴史的土木構造物の被災状況に関する調査を行っている.本研究は,平成25年度に実施した過年度調査対象施設のフォローアップ調査結果について報告するものである。

土木史研究講演集,Vol.34,pp299-306


Urban ecology in the Tokyo metropolitan area: spatiotemporal change of avian diversity during four decades

発行年:2014
著者名:上野裕介・曽根直幸・栗原正夫

文献情報と現地調査を基に,過去40年間の東京都の鳥類相の変化とその要因を分析した.

ORNITHOLOGICAL SCIENCE,Vol.13 Supplement,pp502


鳥好きのためのGIS入門(その2)

発行年:2012
著者名:上野裕介・森さやか

昨年度に引き続き,鳥類研究者に向けて,GISの活用法に関する研究紹介を行った.

日本鳥学会大会2014年度大会講演要旨集,pp84


災害に強い都市緑化樹木-台風,津波災害による被害実態について-

発行年:2014
著者名:飯塚康雄

台風被害を受けた街路樹,津波被害を受けた海岸林の実態を報告するとともに,被害を最小限に抑えるための対策について紹介した.

ベース設計資料,No.162,pp37-41


糞抽出DNA分析による個体識別法の道路環境アセスメントへの適用可能性

発行年:2012
著者名:園田陽一・中村匡聡・松江正彦・久保満佐子・上野裕介・栗原正夫

環境アセスメントにおける動物調査の効率化手法の検討の一つとして,新技術の開発と技術検証を行った.ノウサギを対象とし,糞からDNAを抽出し,地域の個体群密度と移動範囲の推定を実施した.

土木学会論文集G(環境),Vol.70, No.6,II pp341-350


森林表土利用工による緑化のり面に成立した草本群落の6年間の変化

発行年:2014
著者名:久保満佐子・飯塚康雄・栗原正夫・大貫真樹子・松江正彦・細木大輔

セイタカアワダチソウの飛来種子が多い地域における森林表土利用工について,施工当年から施工後6年間までに成立した植物の主組成と群落高等を調査し,植生変化を明らかにした.

日本緑化工学会誌,Vol.40, No.2,pp324-330


GISと生息適地モデルによる広域スケールでの生物の生息環境の評価と地図化

発行年:2014
著者名:上野裕介・栗原正夫

環境アセスメントにおける猛禽類調査の効率化手法の一つとして,GISと統計解析手法を統合し,広域での猛禽類の生息環境を定量的に予測する手法の開発を試みた.試作した予測モデルの結果を示し,予測における技術的課題,今後の展望について議論した.

土木技術資料,Vol.56, No.11,pp22-25


人口減少社会における都市緑地デザインと生態学の融合:生物多様性に配慮した地域づくりのために

発行年:2014
著者名:上野裕介・曽根直幸・栗原正夫

人口減少社会における都市緑地デザインを考える際の参考資料の一つとして,都市化の程度と緑地面積の違いが都市の生物多様性の及ぼす影響を調査した結果を報告し,生物多様性に配慮した都市計画を立案する上での視点について議論した.

土木学会 第10回景観・デザイン研究発表会,pp30


都市景観の向上に資する公園空間の高度利用方策に関する研究

発行年:2014
著者名:曽根直幸・栗原正夫

多様な主体による公園空間の高度利用を通じ,公園の再生や都市景観の向上を実現した事例を対象に,都市公園の利用形態を規定している法令や技術基準等の効果的な運用方法及び課題を明らかにする観点から分析を行った.

土木学会 第10回景観・デザイン研究発表会,pp30


歴史的な土木施設における伝統的工法の活用方策〜歴史的風致維持向上計画認定都市の取組みを例に〜

発行年:2015
著者名:木村優介・曽根直幸・栗原正夫

土木施設が地域の歴史的価値の向上に寄与する効果を明らかにするため,歴史的風致維持向上計画認定都市における土木施設等の整備状況を調査した.結果,認定都市の30施設について整備概要と適用工法を整理し,歴史的価値に対する考え方と材料に基づく施設の類型を示すとともに,事例分析を基に,景観上,技術上の効果を提示した.

土木技術資料,Vol.57, No.1,pp42-45


マイクロチップを用いたサンショウウオ類の生息環境評価と環境保全措置の効果検証

発行年:2015
著者名:園田陽一・上野裕介・松江正彦・栗原正夫

環境アセスメントにおける動物調査の効率化手法の検討の一つとして,マイクロチップを用いた小型サンショウウオ類の調査方法と道路横断利用施設の利用状況について整理した.

第14回「野生生物と交通」研究発表会 講演論文集,pp25-30


マイクロチップを用いたサンショウウオ類のモニタリング技術

発行年:2015
著者名:上野裕介・園田陽一・松江正彦・栗原正夫

環境アセスメントにおける動物調査の効率化手法の検討の一つとして,マイクロチップを用いた小型サンショウウオ類の調査手法の有効性について調査し,課題を整理した.

応用生態工学,Vol.17, No.2,pp101-104


広域スケールでのオオタカの生息適地予測の有効性と空間的汎用性・地域性の課題

発行年:2015
著者名:上野裕介・栗原正夫

環境アセスメントにおける猛禽類調査の効率化手法の一つとして,GISと統計解析手法を統合し,広域でのオオタカの生息環境を定量的に予測する手法を開発し,予測における技術的課題,今後の展望について議論した.

ランドスケープ研究,Vol.78, No.5


趣旨説明:都市の生物多様性を軸にした生態学と社会経済,政策の融合にむけて

発行年:2015
著者名:上野裕介

次世代に向けた持続可能な社会形成,自然環境の維持につながる方策を探るため,学際的背景の異なる研究者をつなぎ,都市を軸にした生物多様性保全について議論した.

日本生態学会第62回全国大会 講演要旨集


都市の生物多様性保全政策の現状と今後の方向性

発行年:2015
著者名:曽根直幸・上野裕介・栗原正夫

生物多様性保全政策の現状として,各地の緑の基本計画に関する分析を行った結果や,東京都心部から郊外の緑地(60箇所)で複数分類群(鳥類,飛翔性/徘徊性昆虫類,植物)を対象に行った調査の結果を報告した.

日本生態学会第62回全国大会 講演要旨集


生物多様性保全策としての緑の基本計画の現状と課題

発行年:2015
著者名:曽根直幸・上野裕介・栗原正夫

都市における生物多様性保全策の向上の観点から,各地の緑の基本計画と国内の都市生態学に関する既往研究を整理した結果,地域の生物多様性に関する情報不足(調査研究とその成果に基づく評価・分析)や,計画の実効性を高めるのに必要な都市域の生態学的知見の不足(多様な分類群を対象とした広域での研究成果など)が明らかとなった.

ランドスケープ研究,Vol.78, No.5