最終更新日:2025/6/17
近年、河道計画・河道設計の検討において、2D(平面二次元)以上の高次数値解析技術への期待が益々高まっている。しかしながら、2D以上のモデルについて、条件設定、検証、予測、評価に関する統一的なルールは未だ整備されておらず、個々の技術者の判断に委ねられているのが現状である。そのため、計算結果およびそのプロセスには大きなばらつきが見受けられ、河川管理者が事業実施の是非や規模を判断する上で重大な障害となり得ることが懸念される。
本ウェブページは、上記現状の改善を図るため、数値解析技術の適用手法および現存する課題を共有し、欠如している技術の開発を促進する好循環形成に資するための「基盤」を構築し、公開するものである。 「基盤」は以下の図に示すとおり、技術資料案、技術研究開発リクワイアメント、データアーカイブの3つの要素から構成される。 基盤の運用においては、定期的に直轄河川に関する業務報告書を収集・整理し、成果を基に技術資料および要求事項を更新することを想定している。また、国総研において実施される模型実験のうち、特に三次元性が顕著な流れを対象としたものや移動床実験を対象に、模型諸元や計測データを定型フォーマットに格納し、アーカイブ化を進める。 これら3つの情報を公開・共有することで、実務上の具体的な研究リクワイアメントを広く周知し、産官学連携による技術開発の促進を図る。また、技術資料案を、基準類の策定・改定時に活用することで、数値解析技術の実装化をより円滑に進めることを目指している。 |
河道計画・河道設計に係る数値解析技術の高度化と有効活用の好循環形成研究会
◆河道計画・河道設計に係る数値解析技術に関する技術資料(案)v1.0 令和7年6月
模型実験等データアーカイブ
◆急流河川における混合粒径土砂の地形・粒度変化に関する実験(河川水理実験施設)
令和6年度
◆落差工が連続する急流河川における混合粒径土砂の堆積に関する実験(河川水理実験施設)
令和5年度