【概 要】 |
製造業の企業が国際競争力強化のためグローバルなスケールでサプライチェインマネジメントを採用する傾向にあり,港湾をはじめとした国際物流サービス水
準の重要性が高まっている.この動向に対応するため,例えば港湾リードタイムを2日短縮すること等の政策目標がスーパー中枢港湾施策において打ち出されて
いるが,その実際の効果の程度については明らかにされていない.
本検討は,実際の製造業サプライチェインの定量的モデル構築,ならびにそれを用いたシミュレーション分析により,国際物流サービス水準の変化が企業サプ
ライチェインのパフォーマンスに及ぼす影響について定量的に検証を行い,またその要因について考察を行った. |