研究成果概要


国総研資料 第 144 号

【資 料 名】 グローバルロジスティクス時代における港湾の機能・サービスのあり方に関する一考察

【概   要】 グローバル経済下では,市場の規模は拡大するが,同時に世界各国の企業との競争に直面するため,企業は世界レベルでの生産拠点等の立地最適化を図りコスト削減を行うとともに,顧客に対する企業のサービス水準の差別化を図る必要に迫られている。このため企業は他国の企業との間でサプライチェインを構築しているが,グローバルスケールでこの手法を展開することには困難が伴い,例えば地理的な距離拡大による輸送のリードタイムの長期化がその要因として指摘されている。その影響を軽減するためのマネジメント手法として,企業はサプライチェインマネジメント(SCM)等のグローバルロジスティクス戦略の導入を図りつつある。この一方,海外諸国の港湾は,グローバルロジスティクス戦略を支援するための機能強化(ロジスティクスハブの形成)を図る動きにある。このような事項を背景とし,企業の動向並びに文献等を元に企業のグローバルロジスティクス戦略の概念について把握した上で,グローバルロジスティクス時代に港湾が提供すべきサービスならびに機能について考察を行った。

【担当研究室】 港湾計画研究室

【執 筆 者】 安部智久,高橋宏直



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