アジア地域土木研究所長等会議は、1)相互理解に資する情報交換、2)技術事項に関する検討、及び3)人的ネットワークの構築、という目的の下、日本の国土技術政策総合研究所が、国際協力機構(JICA)の協力を得て、1992年度よりを開催してきたところである。
第12回アジア地域土木研究所長等会議は2003年10月19日から11月1日までつくば市の国土技術政策総合研究所及び沖縄県の沖縄コンベンションセンターで開催された。参加者は、土木に関する調査研究及び施策立案について責任を有する政府機関の研究者及び職員であり、参加国はカンボジア、中国、韓国、ラオス、マレーシア、ネパール、パキスタン、スリランカ及び日本であった。
第12回会議では「道路交通−アジア大都市における都市交通問題への対応」を共通課題とした。この課題の下、参加者は相互理解の促進と新技術の把握に資する検討、新技術並びに実務に関する視察を行った。また、参加者は「第12回アジアにおける国土開発と土木技術に関する国際シンポジウム」に出席し、自国の都市交通問題とその対応策の現状について発表を行った。
第12回会議の討議、視察、シンポジウムの結果、次の事項が同意された。
− 「道路交通」の役割とさらなる改善の必要性並びにそのための研究を進めることの重要性を認識したこと。
− 社会資本整備の充実及び支援のため、各国はアジア各国の識見及び経験から学ぶべきであること。
− 今後も協力し、会議を継続することの必要性を認識したこと。
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