「総合評価落札方式」は、従来の価格のみによる自動落札方式とは異なり、「価格」と「価格以外の要素」(例えば、初期性能の維持、施工時の安全性や環境への影響)を総合的に評価する落札方式であり、具体的には入札者が示す価格と技術提案の内容を総合的に評価し、落札者を決定する落札方式です。
公共工事に対する本方式の適用により、入札に参加する企業からの積極的な技術提案による技術面での競争を促進するとともに、価格のみならず総合的な価値による競争を促進することは、発注者にとって最良な調達を実現させ、公共工事の品質確保を図る上で有効であると期待され、ひいては、効率的かつ効果的な社会資本の整備、民間の技術開発の促進に寄与するものと期待されるところです。
国土交通省では14年度の発注金額の2割を本方式で実施することを目標として試行を実施し、本年度も本方式のより円滑な実施に向けた試行を進めています。
このような背景のもと、本方式の理解を深め更なる適用の拡大を図ることを目的とし、当研究室では、本方式の基本的な運用方針を定めた「標準ガイドライン」及び関連通達、実施事例の解説や実施におけるQ&Aをとりまとめて、「手引き・事例集(第1集案)」として平成14年7月に作成し、公開して参りました。
このたび、14年度に試行された新しい事例とその分析から得られた知見を加え、公共工事の発注に携わるより多くの方に利用頂けることを目指して「手引き・事例集(改訂第2集案)」としてとりまとめましたので、公開致します。
注)ファイルはPDF形式となっております。PDFファイルをWebブラウザ上で正常に表示できない場合は、
こちらをご参照下さい。
|