公共工事における
総合評価落札方式の手引き・事例集
(改訂第2集案)

平成15年7月

 国土交通省国土技術政策総合研究所
総合技術政策研究センター  
建設マネジメント技術研究室



 「総合評価落札方式」は、従来の価格のみによる自動落札方式とは異なり、「価格」と「価格以外の要素」(例えば、初期性能の維持、施工時の安全性や環境への影響)を総合的に評価する落札方式であり、具体的には入札者が示す価格と技術提案の内容を総合的に評価し、落札者を決定する落札方式です。
 公共工事に対する本方式の適用により、入札に参加する企業からの積極的な技術提案による技術面での競争を促進するとともに、価格のみならず総合的な価値による競争を促進することは、発注者にとって最良な調達を実現させ、公共工事の品質確保を図る上で有効であると期待され、ひいては、効率的かつ効果的な社会資本の整備、民間の技術開発の促進に寄与するものと期待されるところです。
 国土交通省では14年度の発注金額の2割を本方式で実施することを目標として試行を実施し、本年度も本方式のより円滑な実施に向けた試行を進めています。
 このような背景のもと、本方式の理解を深め更なる適用の拡大を図ることを目的とし、当研究室では、本方式の基本的な運用方針を定めた「標準ガイドライン」及び関連通達、実施事例の解説や実施におけるQ&Aをとりまとめて、「手引き・事例集(第1集案)」として平成14年7月に作成し、公開して参りました。
 このたび、14年度に試行された新しい事例とその分析から得られた知見を加え、公共工事の発注に携わるより多くの方に利用頂けることを目指して「手引き・事例集(改訂第2集案)」としてとりまとめましたので、公開致します。

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こちらをご参照下さい。




◆手引き・事例集(改訂第2集案)
               (一括ダウンロード 961 KB)

 1. はじめに

 2. 総合評価落札方式の概要
  2−1 総合評価落札方式の試行に至る経緯
  2−2 総合評価落札方式の特徴
  2−3 評価項目と評価の方法
  2−4 総合評価落札方式による発注手続きの流れ
  2−5 総合評価落札方式の適用上の留意点

 3. 総合評価の実施手順とポイント
  3−1 評価方法の設定
  3−1−1 評価項目の選定方法
  3−1−2 評価基準の設定方法
  3−1−3 評価方法決定時の留意点
  3−2 技術提案の審査・評価
  3−2−1 提案募集時の必須事項
  3−2−2 提案の審査・評価
  3−2−3 審査・評価時の留意点
  3−3 技術提案の履行検証
  3−3−1 履行検証の目的と内容
  3−3−2 履行検証時の留意点

 4. 事例集
  4−1 事例分析図表
   4−1−1 工事種別−推奨評価項目表
   4−1−2 工事場所−推奨評価項目表
   4−1−3 工事場所別−評価項目設定実績
   4−1−4 事業別の評価項目−評価指標一覧と
         評価項目−評価指標・ペナルティ設定例
  4−2 総合評価の設定例
   4−2−1 入札公告等における総合評価の記載例

 5. 参考資料
  5−1 「標準ガイドライン」と解説
  5−2 関連法制度
  (1)参考:標準ガイドライン(全文)
  (2)参考:総合評価の実施に伴う手続きについて(通達)
  (3)参考:工事に関する入札に係る総合評価落札方式の
       性能等の評価について(通達)
  (4)参考:一般競争入札方式における入札時VE方式の
        試行について(通達)
  (5)参考:公募型指名競争入札方式における入札時VE
        方式の試行について(通達)
  (6)参考:公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関
       する法律施行令
  (7)参考:地方自治法施行令の一部を改正する政令の
       施行について(通知)
  5−3 Q&A
  5−4 手引き・事例集に関する問い合わせ先等


 参考: 「手引き・事例集(第1集案)」 (平成14年7月) 516KB)


●関連ページ


  ○「総合評価落札方式 パンフレット」

  ○「公共工事発注にあたっての総合評価落札方式 活用ガイド」

  ○「公共工事における総合評価方式活用検討委員会について」

  ○公共工事における総合評価方式活用ガイドライン



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