研究室紹介

研究室の紹介
 住宅生産研究室では、住宅および建築生産の合理化を目指して、材料、部材、構法、生産技術、品質管理、情報伝達等に関する幅広い調査・研究に取り組んでいます。特に、住宅の性能・品質を向上させる技術、適正に評価する技術および瑕疵発生を防止する技術は、消費者保護の観点からも重要な課題の一つです。

主な研究課題
1.住宅の生産技術向上に関する研究
住宅品質向上のための材料・部材の生産技術に関する調査
 住宅を建設する際に使用する材料の品質は、住宅全体の品質を大きく左右します。このため、住宅材料には目標性能を満足していることおよび安定した品質を有していることが求められます。例えば、住宅材料の中でも基幹材料であるコンクリートは、工場での生産工程において品質の変動が発生し、さらに施工現場での打込みや養生時の条件によっても品質が変動します。住宅生産研究室では、生コンクリートやプレキャストコンクリート部材などの生産工程および施工現場で発生する品質変動を調査し、それらを考慮した適切な生産・施工技術の実現に向けた研究を実施しました。

2. 住宅の品質確保の推進および瑕疵防止策に関する研究
住宅品質確保と瑕疵担保履行の推進方策に関する研究
 住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成12年施行)に続き、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律が施行されました。この法律により、平成21年10月1日以降に所有者に引き渡す住宅の建設業者及び宅地建物取引業者による資力確保が義務付けられることになりました。住宅瑕疵に関連する紛争の増加が見込まれる状況の下、住宅生産研究室では、住宅の品質管理の高度化・合理化を目指し、民間事業者における実態を踏まえた設計・施工段階における生産情報の可視化を図れるような品質管理技術のあり方を研究し、住宅品質の安定的な確保及び円滑な瑕疵担保責任の履行の推進につながる基礎的な資料の検討を実施しました。

ICタグを活用したコンクリートのトレーサビリティ確保に関する研究
 本来使用が認められていない材料を混入させた生コンクリートが出荷されるという偽装事件が発生し、大きな社会問題となりました。この事件を契機にコンクリートのトレーサビリティを確保することの重要性が認識されました。住宅生産研究室では、コンクリート製造分野における信頼性の向上や品質管理の合理化を目指し、ICタグの技術を活用してコンクリートの製造、品質管理、現場への運搬、施工に至るまでの履歴情報を記録・保存するトレーサビリティ確保技術の研究を実施しました。
[共同研究]
ICタグを活用したコンクリート製造過程におけるトレーサビリティ確保技術に関する共同研究の成果概要表
[論文]
ICタグを用いたコンクリートトレーサビリティ用基礎的アプリケーションの開発(角倉英明,第19回建築の自動化技術シンポジウム,p11-16,日本建築学会,2012年1月)
ICタグの活用によるコンクリートのトレーサビリティ確保(例)

研究者情報
室 長 脇山 善夫 非構造部材、建築生産、建築構法
主任研究官 小野 久美子 バリアフリー、改修・ストック活用、住宅市場

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2020/4/1 研究者情報を更新しました。


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