【概 要】 |
近年のコンテナ船の大型化は著しい.2006年には,拡張後のパナマ運河を通航できない15,000TEUクラスが就航した.また,拡張後のパナマ運河を通航できる12,000〜14,000TEU
クラスも,今後大量に就航予定である.昨年の国際コンテナ戦略港湾の選定に当たっては,この大型化の流れに対応し得るターミナルが必要であるとして,水深18mバースが想定された.しかし,現行の技術基準・同解説は,10万トンクラス(7,500TEU
クラス)のコンテナ船までにしか対応しておらず,超大型コンテナ船の船舶諸元やバースの諸元は記載されていない.
本報告は,以上の状況を踏まえ,10万トンを超える超大型コンテナ船の船舶諸元及び対応するバース・ターミナルの諸元をとりまとめたものである.船舶諸元については,既存船に加え,現在建造中の船舶も加えて,分析を行った.バース諸元については,船舶諸元の算定結果を基に設定した.さらに,ターミナルエリア面積については,超大型コンテナ船対応に必要な面積の算定手法をとりまとめた. |