研究成果概要


国総研研究報告 第 40 号

【資 料 名】 東・東南アジア地域におけるマルチモード国際物流モデルの
構築とアセアン物流インフラ施策の評価


【概   要】 近年,東・東南アジア地域における経済統合・連携に向けた動きや,それを支える円滑な輸送システムの構築の動きが活発化している.たとえば,大メコン圏開発プログラムにおいては,港湾・空港・道路・鉄道などの交通インフラ整備だけでなく,越境輸送における抵抗の軽減を目標とした協定の締結も行われている.我が国でも,最新の国土形成計画に「シームレスアジアの実現」が盛り込まれるなど,このような情勢に呼応した動きが多く見られる.
本研究では,著者らがこれまでに構築したモデルを拡張・改良し,東・東南アジア地域の陸上輸送や越境輸送を含めたマルチモードの国際貨物流動シミュレーションモデルを構築し,現状再現性を確認したうえで,2020年時点における将来国際物流シミュレーションを行い,アセアン地域における物流インフラ主要プロジェクトや越境抵抗軽減施策の実施による影響および効果を定量的に把握した.
本モデルのように,東・東南アジア全域という広域を対象に,海上コンテナ・フェリー・道路・鉄道を含むマルチモードネットワーク上で国際貨物流動を表現したモデルはこれまで存在しなかったことから,データの入手可能な範囲でモデルを構築し,政策シミュレーションを行ったものである.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 柴崎隆一,渡部富博



表  紙 80KB
中  扉 81KB
目  次 53KB
本  文 3,210KB
付  表 891KB
付録 A 2,345KB
付録 B 4,229KB
奥  付 57KB




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