情報化施工
監督・検査の効率化に資する情報管理システムの開発
監督業務の実態調査を行い、現在の監督・検査における作業内容を分析し、利用される要領・基準類を体系化して情報機器で作業が効率的になる部分について検討を行う。また、トータルステーションやGPSなどを利用して取得される施工管理データを活用した監督・検査の可能性について調査する。さらに、維持管理に必要な内容を施工管理データから取得できるかについても整理を行った。
次に、監督・検査業務の実態調査から、監督・検査作業の効率化について、現状の情報技術と照らし合わせをおこなうことで、机上における実現可能性について検討を行った。さらに、実現可能なサービスとして整理を行い、監督・検査を効率化するためのシステムが提供するサービスとして、以下のものを想定した。
事前調査等を支援するサービス
工事打合せ簿を作成支援するサービス
契約変更を支援するサービス
工事施工の立会・確認を支援するサービス
工事検査を支援するサービス
また、監督業務の実態調査からシステム開発領域を設定しシステムコンセプトと開発仕様をまとめた。図1に監督・検査業務のフローとシステム化領域を示す。

図1 監督・検査業務フローとシステム化領域
研究成果
施工監督・検査の体系化
監督・検査に関わる項目について体系的に整理し、建設生産現場の品質確保をおこなう上で技術職員が確実に監督・検査を履行できるように分類を行った。図2に監督・検査に関わる要領・基準等の体系を示す。
監督・検査効率化システム開発要件の設定
監督・検査を効率的に行うためのシステム開発要件を整理し、監督・検査支援システムの開発に必要な項目について整理を行った。

図2 監督・検査に関わる要領・基準等の体系
(2010年5月更新)