住宅立地再編(住宅立地の適正化・都市居住の推進等)に関する研究

アーバンスケルトン方式等による都市再生技術に関する研究

    • 都心居住の推進による都市の再生・整備を図るための一手法として、アーバンスケルトン方式を提案し、アーバンスケルトンと二次構造物の建設の二段階化のための制度開発等を実施しています。

      1.  アーバンスケルトンは、1層または複数の人工地盤(公共空間)と上部に建設される建築物のスケルトン部分(私的利用に供される空間)から構成されるものです。二次構造物が時代変化に対応して更新することが可能であり、アーバンスケルトンと二次構造物の建設主体、建築時期、更新時期、所有者や投資者、管理者等を分離しやすい特徴を有することから、これからの都市再生に求められる、道路等と建築物の複合化や需要に応じた段階的再開発、あるいは公民が連携した投資など、多様な再開発手法に柔軟に対応できる等のメリットがあり、また、都市のコンパクト化の要請に対応した土地の有効利用を実現することもできます。
         ただし、アーバンスケルトンは、公私の中間に位置する「準公共財」としての性格を有するものですから、その普及にあたっては、従来の日本にはない新たな不動産制度の構築が必要となります。
         このため、二段階建築確認・検査制度、二段階建設化のためのインフィル中古市場に関する制度(入居者によるリフォーム融資制度、インフィル中古市場の確立)、アーバンスケルトン事業方式の研究(アーバンスケルトンと二次構造物の所有者を分ける所有制度、道路等と建築物を複合化することを可能とする制度的枠組みの提案)等の研究を実施しています。
        アーバンスケルトンの考え方(PDF:336KB)
        アーバンスケルトンのタイプ(PDF:75KB)

郊外住宅地の再生・再編手法に関する研究

    • 我が国の人口は2006年をピークとして以後減少し、2050年の人口は現在の約2割減になることが予想されています。今後人口が減少する中で、郊外住宅地等では空き地・空き家が増加し、放置しておくと将来的に郊外住宅地等がスラム的状況となることが懸念されます。
    • このため、郊外住宅地等の作成・再編手法を開発するための基礎データの収集を目的として、郊外住宅地等の空き地・空き家の実態や居住者の意識等に関する調査研究を実施しています。