最終更新日:2014/4/30
植生消長シミュレーションソフト(フリーウェア)
2006年4月19日公開
>> 流量などに応答して経時的に変化する植生状態を検討できます。
実際に生起した流量を与えて計算するため、どの時点で植生が流失したか、あるいは生育したかを検討できます。 従来行われることの多かった冠水頻度による植生消長の検討では表現が困難でした。
>> 下記の流水の作用に焦点を絞っています。
以上の考えに基づいて3区分の植生タイプ(裸地、草地、安定植生域(密生した草本群落や樹林))の消長過程を表現できます。生物的な要因は考慮していませんが、将来どの程度裸地が維持されるのか、あるいは樹林化がどの程度進行するのか等のおおまかな傾向を予測できます。
⇒ 詳しくはマニュアルをご参照ください
>> 設定が容易です。
河川管理者やコンサルタント等実務に携わる方々も含め、幅広く使っていただくことを想定しています。そのため、ある程度の知識があれば、定数や流量を入力するだけで植生消長を簡単に計算できます。また、計算後に解析を行いやすいよう、ExcelやCSVへの書き出し機能を備えています。
>> 発展途上中のソフトです。
研究を通じた再現計算等から良好な成果を得られつつありますが、あくまで試行錯誤の段階の技術です。計算や植生消長のモデル等を簡略化しているため、本来生じるべき現象を全て網羅しているわけではありません。また、一部の定数については必要に応じて現地観測を実施してください。等流計算を行っているため平面的な流れを考慮できないという適用上の限界があることもご承知おきください(詳しくはマニュアル参照)。本ソフトについて改良すべき点がございましたら国土交通省国土技術政策総合研究所 河川研究部 河川研究室までメールにて(E-mail:river"at"nilim.go.jp)ご連絡願います。
以下のような検討に活用できると考えています。
植生変遷の計算結果例 | 細粒土砂の堆積厚の計算結果例 |
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論文名 | 執筆者名 | 書籍名 | 発行所 | 巻号 | 頁 | 発行年月 |
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扇状地礫床河道における安定植生域消長の機構とシュミレーション | 藤田光一,李参熙,渡辺敏,塚原隆夫,山本晃一,望月達也 | 土木学会論文集 | 社団法人土木学会 | No.747U-65 | 41-60 | 2003.11. |
植生消長シミュレーションソフトの開発について | 大沼克弘 | 河川 | 社団法人日本河川協会 | No.713 | 34-37 | 2005.12. |
植生消長シミュレーションソフト(PDF) | 井上優 | 流域水物質循環モデル・ソフトウェア博覧会2005 | 水文・水資源学会 | - | 87-88 | 2005.12. |
The Simulation Software on the Extension and Extinction of Vegetation(PDF) | Koh-ichi FUJITA, Katsuhiro ONUMA, Yutaka INOUE | Hydrological and Material Cycle Simulation Model/Software 2005 | Japan Society of Hydrology and Water Resources | - | - | 2005.12. |
OS | Windows 95 Windows 98 Windows NT4.0(SP6a以上推奨) Windows 2000(SP4以上推奨) Windows XP(SP1以上推奨) |
CPU | PentiumV 500MHz以上推奨 |
メモリ | 256MB以上推奨 |
ハードディスク | インストール時20MB以上の空き容量 |
解像度 | 1024×768ピクセル以上 |
フリーウェアソフト「植生消長シミュレーション」(以下本ソフト)の著作権は国土交通省国土技術政策総合研究所が保有しています。ご使用にあたり下記の条件に同意いただくことが前提です。
>> 使用条件
>> 注意事項
本ソフトについての改良すべき点がございましたら国土交通省国土技術政策総合研究所 河川研究部 河川研究室までメールにて(E-mail:river"at"nilim.go.jp)ご連絡願います。
本体4.2MB (shokusei100.exe)
インストール方法含む操作マニュアル3.2MB (operating_manual_100.pdf)
なお、本ソフトウェアは旧河川環境研究室で公開されていたものであり、バージョンアップ等は行っておりません。
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