研究成果概要

国総研資料 第 1357 号


【資 料 名】 浴槽レス浴室のバリアフリー基準に関する研究
-浴槽レス浴室の設計ガイドライン(案)の作成-
【概   要】

 近年わが国では、在宅高齢者の入浴中の溺水による死亡事故が多発・増加している。 溺水事故の防止や、在宅介護における入浴介助の負担軽減等への対策の一つとして、浴室から浴槽を無くし(浴槽レス)、浴槽を使わない入浴を行うようにすることが考えられる。 このような浴室に類する既往の設備としてシャワーブース等があるが、介助者との入室や車椅子等での使用など高齢者向けの利用は想定されておらず、利用安全性、 介助容易性等を評価する技術基準は未整備である。また、浴室の広さ(面積)は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく住宅性能表示制度における 高齢者等配慮対策等級で定められているが、これは浴槽のある浴室の広さであり、浴槽のない浴室については定められていない。
 そこで、国土技術政策総合研究所では、事項立て研究課題「浴槽レス浴室のバリアフリー基準に関する研究」(令和3年度~令和5年度)において、 特に「浴室広さ」についてのバリアフリー基準を中心に検討を行った。本資料は、この研究成果をとりまとめ、実大実験装置を用いた実験結果から導き出した 浴槽レス浴室の広さ基準について「浴槽レス浴室の設計ガイドライン(案)」として整理したものである。これにより、浴槽での溺水事故の低減と、 在宅での介護における負担軽減等にも対応した新たな浴室の提案に資することが期待される。

【担当研究室】 住宅生産研究室
【執 筆 者】 小野 久美子、髙橋 暁、脇山 善夫


研究資料全文

全 文

9,753KB
 

目 次

1. はじめに

1.1 研究の背景と目的
1.2 本資料の構成

2. 浴槽での事故の状況および浴槽レス浴室について

2.1 浴槽における事故とその対策の必要性
2.2 浴槽レス浴室の定義
2.3 想定する利用者
2.4 浴槽レス浴室を設置する建物
2.5 浴槽レス浴室に期待される効用

3. 浴槽レス浴室の基準整備に向けた実験

3.1 実験の目的
3.2 実験の概要
3.3 実験の実施方法
3.4 実験パターンまとめ

4. 実験結果および評価

4.1 実験A結果
4.2 実験Bおよび実験Cの結果
4.3 評価結果に基づく広さ基準に関する検討

5. まとめ

謝辞
引用文献および発表論文

別添 浴槽レス浴室の設計ガイドライン(案)

参考資料

参考資料1:実験A実験フロー詳細
参考資料2:実験B実験フロー詳細
参考資料3:実験C実験フロー詳細