研究成果概要

国総研資料 第 1351 号


【資 料 名】 防波堤の嵩上げ設計における差し筋のコーン状破壊照査に関する検討
【概   要】

 近年,気候変動に伴う海面上昇や波浪の増大を背景として,既設防波堤の嵩上げ対策の重要性が高まっている. 嵩上げ部と既設構造物の一体化に用いる差し筋については,コーン状破壊の照査において全ての差し筋列を設計対象とする必要があるが, 差し筋配置条件等の影響により,実務上は照査の負担が大きいことが課題となっている.
 本検討では,防波堤嵩上げ時の差し筋を対象に,差し筋配置,埋込長およびコンクリート強度等の設計パラメータが, コーン状破壊に対する作用耐力比に与える影響を分析した.その結果,作用耐力比が相対的に大きくなりやすい差し筋列は, 港外側から数えた最前列とその内側の列(1列目および2列目)で条件により入れ替わることを明らかにした.
 さらに,この入れ替わり(逆転)が生じる条件を嵩上げ幅,埋込長および差し筋間隔により整理し, コーン状破壊照査において重点的に留意すべき差し筋列を効率的に把握するための図表(B-dslimグラフ)を提案した.

【担当研究室】 港湾施設研究室
【執 筆 者】 本間 靖明、竹信 正寛


研究資料全文

全 文

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1. はじめに

2. 検討における各種条件の整理

2.1 コーン状破壊に関する性能照査の概要
2.2 検討の前提条件
2.3 検討モデル
2.4 嵩上げ工のコーン状破壊の性能照査に関する特徴
2.5 各種パラメータの分析方針

3. 設計パラメータの影響検討

3.1 作用耐力比の逆転に対する設計パラメータの分析
3.2 作用の変化に伴う逆転条件の検討
3.3 分析結果のまとめ

4. 逆転条件の発生判断図表の提案

4.1 逆転条件の整理方法
4.2 B-dslimグラフによる整理
4.3 B-dslimグラフの活用

5. まとめ

参考文献

記号表

付録A

付録B

付録C