国総研資料 第 1240 号 |
【資 料 名】 | 機械均しの施工履歴データを活用した基礎捨石均し出来形管理の効率化に関する検討 |
【概 要】 | 国土交通省は,建設現場における少子高齢化に伴う労働者の減少を上回る生産性を向上させ,経済成長の実現を可能とする取組みi-Constructionを進めている.港湾工事の基礎工では「3次元データを用いた港湾工事数量算出要領(基礎工編)(令和4年4月改定版)」が策定・公表され,基礎捨石工(捨石投入)でのマルチビームを用いた発注・施工数量等を算出する場合に適用されている.しかしなが
ら,基礎捨石均し出来形管理でのマルチビームの適用においては,現行の出来形管理基準に対する機器の計測性能や取得データの解析時間等が課題となっており基準類等の策定はされていない. 現在,基礎捨石均しは潜水士による人力均しまたは捨石均し機による機械均しでの施工が行われている.機械均しにおいて,捨石均し機に付属する計測装置により計測した施工履歴データを捨石均し機の施工管理システムに連動させ施工管理が行われているが,この施工履歴データを活用した出来形 管理は行われていない.そこで本研究では,基礎捨石均しにおける機械均しを対象として,捨石均し機に付属する計測装置による施工履歴データを活用した出来形管理の効率化に向けた検討を行った.現地試験での施工履歴データによる出来形計測手法の分析・検証,計測精度の検証,出来形管理における課題と対応方法の検討を行い,機械均しの施工履歴データを活用した出来形管理方法について提案した. |
【担当研究室】 | 港湾研究部 港湾施工システム・保全研究室 |
【執 筆 者】 | 小嶋一弘,辰巳大介,川上司,小川雅史 |
研究資料全文
6,597KB | |
目 次 |
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1. はじめに | ||
1.1 背景と目的 | ||
1.2 陸上分野における現状 | ||
1.3 構成 | ||
2. 機械均しについて | ||
2.1 機械均し(捨石均し機)の特徴 | ||
2.2 重錘式均し機の施工方法 | ||
2.3 従来の重錘式均し機での出来形管理方法 | ||
3. 重錘式均し機での施工履歴データによる出来形管理方法について | ||
3.1 重錘式均し機での施工履歴データによる出来形管理方法 | ||
3.2 重錘式均し機での施工履歴データによる出来形計測手法の検証 | ||
3.3 重錘式均し機の計測精度 | ||
3.4 施工履歴データによる出来形管理における課題と対応方法 | ||
3.5 施工履歴データを用いた出来形管理方法の提案 | ||
4. おわりに | ||
謝辞 | ||
参考文献 | ||
付録A |