国総研資料 第 1095 号 |
| 【資 料 名】 | 超高力ボルト材料の耐久性等の品質水準に関する共同研究 |
| 【概 要】 | 本研究では、鋼道路橋の実使用環境に超高力ボルトを適用した場合の耐遅れ破壊性能を評価することを目的とし、材料としての耐遅れ破壊性能とその影響因子を原理に基づく試験法で調査した。また、実施工を模擬した試験体を用いた耐遅れ破壊性能を 2 種類の促進試験法で調査した。さらに、実橋に超高力ボルトを採用した場合の腐食の傾向を推定するため、実橋の使用環境下におい て長期暴露された高力ボルトの腐食状況を調査した。
その結果、超高力ボルトの耐遅れ破壊性能はねじ形状の選定で一定の改善効果がみられたこと、いずれの試験法でも超遅れ破壊は観察されなかったことが確認された。また、今回適用した遅れ 破壊評価に関する腐食促進試験法の有用性も確認された。しかしながら、高力ボルトの腐食状況 調査結果を踏まえると、超高力ボルトの使用にあたっては使用環境の選定を慎重に行うこと、実 地でのデータのさらなる蓄積が重要であることが分かった。 |
| 【担当研究室】 | 橋梁研究室 |
| 【執 筆 者】 | 国土技術政策総合研究所 公立大学法人 大阪市立大学 日本製鉄株式会社 日鉄ボルテン株式会社 |
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本 文 |
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| 第 1 章 研究の概要 | 483KB | |
| 1.1 研究の背景 | ||
| 1.2 高力ボルトの遅れ破壊の特徴と評価法 | ||
| 1.3 研究の概要 | ||
| 第 2 章 耐遅れ破壊特性に関する評価法 | 348KB | |
| 2.1 HE/Hc法 | ||
| 2.2 HE*/Hc*法 | ||
| 第 3 章 高力ボルト材料の耐遅れ破壊特性の評価 | 748KB | |
| 3.1 本研究で用いる試験方法 | ||
| 3.2 供試ボルトの諸元 | ||
| 3.3 限界拡散性水素量Hcの測定 | ||
| 3.4 侵入水素量HEの測定 | ||
| 3.5 耐遅れ破壊特性の評価 | ||
| 3.6 環状切欠き試験片による実際のボルトの応力再現性 | ||
| 第 4 章 腐食促進試験による高力ボルトの耐遅れ破壊性能の確認 | 2,706KB | |
| 4.1 観覧車腐食促進試験 | ||
| 4.2 高濃度腐食溶液による腐食促進試験 | ||
| 第 5 章 長期暴露された高力ボルトの腐食状態調査 | 2,474KB | |
| 5.1 調査概要 | ||
| 5.2 実腐食環境に設置された暴露試験体の腐食状態調査(その1) | ||
| 5.3 実腐食環境に設置された暴露試験体の腐食状態調査(その2) | ||
| 5.4 既設橋の高力ボルト腐食状態調査 | ||
| 第 6 章 まとめ | 292KB | |
| 6.1 高力ボルトの耐遅れ破壊特性の評価 | ||
| 6.2 長期暴露された高力ボルトの腐食状況調査 | ||
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