研究成果概要


国総研資料 第 942 号

【資 料 名】 大規模災害時の緊急支援船の船型・対応係留施設の分析
―東北地方太平洋沖地震及び平成28年熊本地震の例―

【概   要】  大規模災害時においては,被災地への自衛隊等救援部隊の派遣や支援物資・重機類の輸送等において,特に南海トラフ巨大地震時に陸の孤島となる可能性のある地域では大量輸送が可能な船舶の活用が期待されている.一方で,目的港となる被災港湾では,使用可能な係留施設が限られる.そのため,港湾BCP 等において,耐震強化バースに限らず様々な船種の支援船に対して対応可能な係留施設を予め選定しておく必要がある.
 以上の状況を踏まえ,本資料は,東北地方太平洋沖地震及び平成28 年熊本地震における緊急支援船をリストアップし,対応可能なバース諸元を整理し,事前の緊急支援船及び対応バースの想定について考察したものである.その結果,必要なバース諸元の最大値は,2016 年3 月に改訂された臨海部防災拠点マニュアル(国土交通省港湾局)において求められている耐震強化バース諸元と概ね一致した.また,港湾BCP 等における緊急支援船の想定方法を列挙し,対応バースの想定において留意すべき事項も示した.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 赤倉 康寛,小野 憲司



表 紙
中 扉
目 次
本 文
奥 付


全 文 705KB