研究成果概要


国総研資料 第 658 号

【資 料 名】 2011年東北地方太平洋沖地震津波による海岸保全施設の被害調査

【概   要】  岩手県及び宮城県の7港20地区の海岸保全施設等を対象とした被害調査を行い,胸壁及び護岸を中心とした被害状況を把握した.特に胸壁について,軽微な被害から比較的大きな被害までの被害の類型を整理した.
 胸壁について,「堤体の破壊」に関する被害の類型としては,1-?@クラック発生,1-?A漂流物の衝突による欠損,1-?B打継ぎ面等での堤体上部の切断が生じていた.「地盤の洗掘・堤体の変位」に関する被害の類型としては,2-?@前面または背面地盤の軽微な洗掘・舗装被害,2-?A引波の流れによる広範な地盤の洗掘,2-?B波力,地盤洗掘等の複合的作用で堤体が倒壊,2-?C地域全体の地盤沈下で嵩上げが必要な状況の発生があった.「運用上の機能不全」に関する被害の類型としては,3-?@フラップゲートの開閉不全が生じていたのに加え,3-?A陸閘が破損したことによる通行の阻害がある.

【担当研究室】 沿岸防災研究室

【執 筆 者】 熊谷兼太郎,渡邉祐二,長尾憲彦,鮎貝基和



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