研究成果概要


国総研資料 第 628 号

【資 料 名】 超大型のコンテナターミナル整備の海外の動向に関する調査分析

【概   要】  近年の経済のグローバル化,輸送の効率化等を背景に,国際海上コンテナ輸送が国際貿易において益々重要な役割を果たしており,その輸送に関わるコンテナ船の大型化も進展している.我が国港湾の国際競争力の強化を図るためには,これらコンテナ船の大型化の動向に対応した港湾の整備を行う必要があり,対象船舶の大型化の動向,ターミナルにおけるコンテナ貨物の荷役・貨物取扱いの動向等を適切に考慮した国際海上コンテナターミナルの設計を行う必要がある.
 本分析では,100,000DWT級を超える超大型コンテナ船及び世界の主要港湾における大型コンテナターミナルの整備の動向等の整理を行い,大水深の国際海上コンテナターミナルの設計条件動向のとりまとめを行うことによって,わが国の大型コンテナターミナル整備に際しての設計条件設定の際の基礎資料とするものである.
 これにより,超大型コンテナ船の就航に合わせて世界各地で超大型のコンテナターミナルの整備が進んでいること,設計変更により大水深化を図るケース(釜山港など)や将来の増深(ロッテルダム港,ゼーブルージュ港)に対応した構造などが多いこと,ターミナルの整備の際には独自の基準,設計法により創意工夫し,経済性を担保していること等の結果を得ることができた.
 これらの結果は,我が国の港湾の整備の際のコストの削減の検討,設計条件の設定の検討などの際の基礎資料となるものである.

【担当研究室】 港湾研究部

【執 筆 者】 小泉哲也,渡部富博,鈴木恒平



表 紙 333KB
中 扉 130KB
目 次 115KB
本 文 3,097KB
奥 付 43KB


全 文 3,378KB