研究成果概要


国総研資料 第 521 号

【資 料 名】 ダムと下流河川の物理環境との関係についての捉え方
―下流河川の生物・生態系との関係把握に向けて−

【概   要】 本資料は,下流河川の物理環境とダムとの関係を検討する際の基本的な捉え方を,現時点での知見に基づき,技術的課題も含め包括的にとりまとめたものである.その内容は,土砂動態の基本的特性,日本のダムの基本的特性,物理環境の変化に対する生物応答の捉え方,ダムと下流河川の物理環境や生物との関係を把握するための調査・分析・予測からなる.本資料では,物理環境に関わる要因の中でも,河道形状,河床材料,流況(主に掃流力など土砂流送や河道形成を司る営力という観点からの),土砂流送を,また,生物応答については,付着藻類と底生動物を中心的に取り上げている.対象としているのは,一定規模(国土交通省および水資源機構によって管理されるダム程度)以上の貯水池を常時持つダムとその下流河川である.本資料は,当該分野の技術状況の現状確認,実務に使える技術の調達,技術的課題と研究開発の方向性の把握を行うのに有用である.

【担当研究室】 環境研究部

【執 筆 者】 環境研究部,(独)土木研究所 水環境研究グループ,自然共生センター



表  紙 50KB
中  扉 438KB
目  次 206KB
本  文
本資料の性格と位置づけ 809KB
土砂の動きと河床材料の捉え方の基本 8,958KB
ダムと下流河川の物理環境との関係を分析する際に
理解しておくべき日本のダムの基本特性
9,690KB
ダム下流河川における付着藻類・底生動物の捉え方 3,541KB
調査・分析に関する事項 30,646KB
新規ダム築造後の状況予測について 5,943KB
総括  611KB
参考文献 230KB
奥  付 65KB


全  文 55,071KB