【概 要】 |
防波堤の滑動量に関する破壊確率をモンテカルロシミュレーションによって評価する試みは現在広く用いられており,港湾基準の性能規定化に伴い設計実務における適用が増えることが想定される.モンテカルロシミュレーションは乱数の発生方法や試行回数によって結果が異なるため,適切な方法を用いないと精度が悪い場合がある.本研究では,防波堤の滑動量に関する破壊確率をモンテカルロシミュレーションによって精度よく求めるための乱数の発生方法と試行回数について検討を行った.検討の結果,乱数発生方法として線形合同法+中心極限定理法を用いると破壊確率を低く評価する恐れがあること,また,その他の手法を用いる場合にも15〜20万回程度の試行回数が望ましいことが明らかとなった.
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