【資 料 名】 |
みんなで取り組むヒートアイランド対策
〜効果的な協力要請のあり方〜 |
【概 要】 | 本資料は,ヒートアイランドや地球温暖化等の行政のみが対策を行うのではなく市民・企業・行政が一体となって取り組んでいく必要がある環境施策について,ヒートアイランドを事例として,人々の環境に対する意識変革を促すための効果的な協力要請の手法について報告するものである.
市民・企業・行政が互いに協力し合い一体的に環境配慮行動に取り組んでいくためには,それぞれの主体が能動的に行動することを促していく必要がある.そのため,社会心理学的な側面から捉えた人々の行動規定要因に配慮しつつ,以下の4つの視点に立脚して不特定多数の人々に対して協力要請を行うことが効果的であることを明らかにした.
1.人々の環境配慮行動に取り組む際の抵抗感や抵抗要因を探り,その解消法を見出した上で,その知見を協力要請手法に反映させる.
2.人々が実際に取り組みたい(興味がある)と思う環境配慮行動を抽出することで,あれもこれもではなく,ポイントを絞った効果的な協力要請を展開していく.
3.人々が実践している環境配慮行動が,どのような背景・理由に依拠するものであるかを探り,その知見を協力要請手法に反映させる.
4.習慣化した行動の中に,環境負荷軽減の側面から効果的であるという意味を本人に知らしめることで,当該行動の取り組みの継続性をより確かなものとする. |
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