研究成果概要


国総研資料 第 113 号

【資 料 名】 高強度RCプレキャスト版舗装の空港への適用性

【概   要】 空港基本施設のうちエプロンにはコンクリート舗装が採用さ れているが,近年の航空機の大型化ならびに運行回数の増加により誘導路においてもコンクリート舗装を採 用せざるを得ない状況になっている。その場合,コンクリート舗装の施工性を確保する手段としては,現時点 ではPCプレキャスト版舗装があるのみであるが,目地構造ならびに工費の面で問題点が指摘されている。こ れを解決するために,強度を高めたRCプレキャスト版を用いるとともに,コッター式継手による目地構造を採用 した,RCプレキャスト版舗装について研究開発を行った。その結果,次のような結論が得られた。 a)10,000 回の繰返し走行載荷により,RCプレキャスト版にはひび割れが発生したが,ひび割れ幅を測定した結果,版 構造の耐久性は十分あることが確認された。b)今回採用したコッター式継手では曲げモーメントが伝達されて いることが確認された。また,走行試験による10,000回の繰返し載荷後においても荷重伝達率が90%以上を 示すことから,耐久性も十分であることが実証された。c)一連の研究に基づき,高強度コンクリートを用いたR Cプレキャスト版舗装を空港へ適用する場合の構造設計法を明らかにした。

【担当研究室】 空港施設研究室

【執 筆 者】 八谷好高,松崎和博,坪川将丈,伊藤彰彦,山脇宏成,田中秀樹,横尾彰彦



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