研究成果概要


国総研資料 第 35 号

【資 料 名】 気液混相流同時解法スキームを用いた数値風洞水槽の開発
−完全保存型アルゴリズムの構築−

【概   要】  港湾が存在する沿岸域のような浅海域において外力波浪を精度よく推算するためには,WAMなど現在の波浪推算モデルをさらに高分解能・高精度化する必要がある。実際にWAMの浅海版であるSWANが開発され実用化されつつあるが,複雑な地形を考慮した波浪変形を精度よく推算する段階には至っていないのが現状である。今後,益々実務に伴う要請が細分化し,局地波浪予測の必要性が増すにつれて,現状のモデルでは不十分な点が多く,ここで再度現象を捉え直すことで風からのエネルギー入力及び砕波によるエネルギー散逸過程を合理的にモデル化する必要がある。
 そこで本研究では風による波の発達過程及び砕波によるエネルギー散逸過程を詳細に検討するため,風(気相)と波(液相)を同時に解法する数値スキームの開発を行った。その第一段階として計算アルゴリズムの検証と基礎的な自由水面の変動問題,特にダムブレイク問題や気泡の上昇問題について検討を行った。

【担当研究室】 沿岸域システム研究室

【執 筆 者】 水谷夏樹,佐藤裕司,鈴木武



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中 扉 107KB
目 次 19KB
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奥 付 15KB

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