研究成果概要


国総研資料 第 7 号

【資 料 名】 Comparative Study for Structural Design between Technical Standards for Port Facilities in JAPAN and Eurocodes

【概   要】  現行の我が国の港湾の技術基準は,許容応力度法または安全率による設計法を基本としている.一方,国際規格における構造物の設計法は,我が国の技術基準とは異なり,部分係数法を用いた限界状態設計法を基本としている.
  WTO/TBT協定により,各国の技術基準はISOと矛盾していないことが求められており,現在,日本では各種基準とISOとの整合性を考慮した技術基準の改定作業が始まっている.一方,ヨーロッパでは,構造物を設計するための統一規格として,Eurocodesを策定中である.Eurocodesはウィーン協定によりISO規格原案となることが決まっている.
  上記の背景から,本研究では,ISOへの対応および港湾の技術基準の改定に資することを目的として,港湾の技術基準とEurocodesに従った設計による安全性や設計断面に及ぼす違いを定量的に明らかにした.検討項目としては,@斜面の安定,A杭基礎の支持力,B直接基礎の支持力,C重力式岸壁の滑動,D矢板式岸壁の安全性,E設計震度の算定法の6項目である.
  上記6項目について,港湾の技術基準とEurocodesに従った設計による安全性や設計断面に及ぼす違いを定量的に明らかにし,ISOへの対応および港湾の技術基準の改定に資するに値する基礎的知見を得た.

【担当研究室】 港湾施設研究室

【執 筆 者】 森屋陽一,松本英雄,田邊俊郎,山本修司



表 紙 22KB
中 扉 98KB
目 次 27KB
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奥 付 15KB

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