IoT とAI を活用した効率的予防保全型マンホールポンプ
維持管理技術をガイドライン化 ～マンホールポンプの異常運転を検知し、地方公共団体の負担軽減～

令和7年3月6日

• 　国総研は、「IoT とAI を活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術」について、現地での実証を踏まえ、令和７年１月に導入ガイドライン（案）を策定しました。
  　本技術は、地方公共団体が管理するマンホールポンプについて、AI による異常運転検知機能を活用した予防保全型マンホールポンプ維持管理、IoT を活用した更新優先順位自動作成、異常時の対応に係るWeb 会議を実施するための技術です。
  　本技術の導入により、マンホールポンプの異常時緊急出動回数の低減及び維持管理の効率性向上が見込まれ、地方公共団体におけるマンホールポンプの維持管理負担軽減が図られることが期待されます。
  

＜概要＞

• １．背景・経緯
  　下水道管路施設には約５万基のマンホールポンプ施設が設置されており老朽化の進行が予想されます。マンホールポンプの異常運転により運転停止に至ると、汚水を排除できなくなるため、溢水の危険がある場合は直ちに対処する必要があり、維持管理に係る負担は大きくなります。
  　そこで、国総研では、下水道革新的技術実証事業（B-DASH プロジェクト※）として、「IoT とAIを活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術の実証研究｣を令和２年度、３年度に実施し、その成果をガイドラインにまとめました。
  
  　※B-DASH プロジェクト：Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project
  　　下水道における新技術について、国土技術政策総合研究所の委託研究として、民間企業、地方公共団体、大学等が連携して行う実証研究
  
  ２．本ガイドライン（案）の公開
  　IoT とAI を活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術の導入ガイドライン（案）は、下水道事業者が本技術の導入を検討する際に参考にできるよう、技術の概要、導入検討、運用・維持管理等に関する技術的事項についてとりまとめたものです。
  
  　　本ガイドライン（案）は、国総研ホームページで公開しています。
  　　ダウンロード先ＵＲＬ：https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1303.htm
  
  ３．本技術の概要（別紙参照）