3.数量集計表について

3.1  工事工種体系との対応

(1)レベル1〜6との対応

 数量集計表における階層は、工事工種体系の階層構成に準拠していますが、その工事工種体系では、事業の区分を除いて、工事の内容を下記の6つの階層(レベル)で表示することとしています。

・レベル1(工事区分) ・レベル2(工種) ・レベル3(種別) ・レベル4(細別) ・レベル5(規格) ・レベル6(積算要素)

 このうち、レベル4(細別)は、工事を構成する基本的な単位目的物もしくは単位仮設物であって、単位とともに契約数量を示すレベルとして位置づけられています。

 また、レベル5(規格)は、レベル4を構成する材料等の材質、規格ならびに契約上明示する条件等を示すレベルとして位置づけられ、契約図書である数量総括表では、原則としてレベル4と同行に記述されます。

 従って、数量集計表は、各工事において対象となるレベル4と、これに付随して示すレベル5の組合せ毎で、数量を集計するものとしています。

 さらに、レベル6(積算要素)は、レベル4(+レベル5)の価格算定上の構成要素であって、費用構成としての積算項目と積算上の最小構成単位としての歩掛項目から構成されています。数量集計表では、このレベル6に対応して、数量算出要領に記載される内容を基に、積算時に必要となる数量算出項目についての数量区分(数量算出条件)を示していますので、該当する区分毎に算出した数量を入力して下さい。

 なお、数量集計表においては、レベル6という表示はしておりません。

 数量集計表において、工事工種体系の各レベル項目の表示箇所、内容を次頁に示します。

レベル1――――レベル2――――レベル3―――――レベル4
[道路改良――― 擁壁工 ―――場所打擁壁工―――コンクリート]の場合の例






(2) レベル5の表示

 レベル5(規格)について、その区分の細分があらかじめ分かっているものや、ほとんどの場合、複数の区分で用いられるようなもの(鉄筋径等)は、あらかじめ具体的に表示しています。






(3) 積算用単位及び数量計算用単位

 単位については、工事工種体系で規定される積算用単位を表示しているとともに、これとは別に設計時の数量計算用単位を表示しています。

 特に、レベル4での両者の数量単位は、通常は同じ場合が多いですが、鉄筋重量や鋼材重量等のように異なる場合があります。

 本数量集計表への数量の入力は、数量計算用単位に基づいて行いますが、このために、上記の両者の単位が異なる場合は注意確認を促すために、数量計算用単位を赤字で表示しています。

 また、同様に、積算時において使用する数量については、単位の違いによって数量表示が異なっていることに注意して下さい。






3.2 行・列の挿入方法と合計欄

(1)行・列の挿入

 本数量集計表では、数量区分(行方向)や工区別や部位別等の区分(列方向)を任意に細分や追加をすることができます。

 この場合、行挿入及び列挿入で対応して下さい。

 ただし、行挿入や列挿入を行う場合、数量の合計計算式や罫線等の表示の不具合を防止するために、下記のとおり、挿入する位置に注意して下さい。






(2)合計欄の表示

 合計欄の表示位置(行・列位置)は、任意の行・列挿入(ただし、(1)の注意事項を遵守)した場合でも、合計計算式に不具合を発生させないために、行頭及び左端列に設けています。






3.3 入力数字の数位

 数量算出要領において、算出すべき数量の数位が規定されているものに関しては、数位の情報をセルに持たせ、青字で表示しています。




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