行事のお知らせ

「第14回アジア地域土木研究所長等会議」




第14回会議の概要

国土技術政策総合研究所は、平成17年10月17日(月)から10月28日(金)まで、つくば(国土技術政策総合研究所)、東京及び仙台において、第14回アジア地域土木研究所長等会議を開催しました。

今年の共通課題は「水害・土砂災害の危機管理と減災」であり、河川研究部、危機管理技術研究センター及び企画部が会議の企画・運営を行いました。今回の参加者数は日本を含むアジア8カ国からの8名(参加国:カンボジア、インド、韓国、ラオス、フィリピン、タイ、ベトナム及び日本。日本の参加者は望月所長)で、水害・土砂災害に対する減災・危機管理行政の実務に携わる部署の幹部並びに研究者などの専門家が来日しました。


開会式


共通課題発表


会議の前半(10月17日(月)〜10月21日(金))はつくばで開催されました。開会式の翌日からは、共通課題及び分野別課題の発表・討論や専門家による講義等が行われました。これら発表・討論により、参加各国における水害・土砂災害の現状及び課題が明らかになり、参加国間で問題意識を共有することができました。

北側国土交通大臣表敬


また、会議期間中の半ばには東京に移動し、国土交通大臣を表敬訪問しました。

さらに、会議参加者は、神田川・環状七号線地下調節池、鶴見川多目的湧水地、横浜市急傾斜地崩壊対策事業、国総研横須賀庁舎及び独立行政法人港湾航空技術研究所等を視察しました。視察現場の中には、講義等で紹介された日本の水害・海岸災害対策技術の成果等を視察することができ、各参加者がその内容を十分に理解することができました。
      
10月25日(火)には東北に場所を移しました。東北では東北地方整備局の協力の下、この会議のメインイベントである国際シンポジウムに参加したほか、石淵ダム、胆沢ダム、一関遊水地、砂鉄川災害復旧事業等の視察を行い、日本の地方都市における水害・土砂対策について知見を深めることができました。


一関遊水地視察

国際シンポジウム

アジア地域土木研究所長等会議では期間中に土木技術者を対象にした国際シンポジウムを開催しています。 国際シンポジウムは日本の多様性・地域性を海外参加者に理解してもらうと同時に地方においてもアジア各国の現状に目を向けてもらうために、沖縄をはじめ日本各地で開催しています。
      
今年も10月27日(木)に「第14回アジアにおける国土開発と土木技術に関する国際シンポジウム」を、仙台市の仙台国際センターで開催し、東北地方の土木事業に携わる技術者約100名にご参集いただきました。

冒頭の開会式では、ご来賓である国土交通省棚橋技術調査官(清治国土交通省技監代理)よりご挨拶を賜りました。つづいて、東北大学大学院工学研究科・工学部付属災害制御研究センターの今村文彦教授が「2004年スマトラ沖地震インド洋津波の教訓」についての基調講演をされ、その後、望月国総研所長、篠原東北地方整備局河川部長、キム韓国建設技術研究院水資源研究部主席研究員、寺川(独)土木研究所ユネスコセンター設立推進本部長からそれぞれの国・地域における洪水、土砂及び津波災害及びその対応策について講演を行いました。 各講演の後には、綱木国総研危機管理技術研究センター長を司会として、第14回アジア地域土木研究所長等会議参加者8名と今村東北大学教授、篠原東北地方整備局河川部長によるパネルディスカッションが行われました。


シンポジウム

おわりに

会議の最後には、参加者によって、会議の成果報告であるコンクルージョンを作成し、今後も会議を継続していくことを確認しました

また、会議参加者からは、幅広く高度な知見を得るとともに参加国間の相互理解を深めることができ、会議への参加は非常に有益だったという大変高い評価もいただきました。

このように、今回の会議も無事盛会裡に終了することができました。関係者の皆さんには、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。



本会議のコンクルージョンは、以下よりご覧頂けます。
和文英文

 

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