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「AI緑視率調査プログラム」の開発・公開について

AIを利用した緑視率調査の低コスト化に向けて

 都市の緑には、環境、防災、レクリエーションなど多面的な効果があり、グリーンインフラとしての活用が注目されています。

 このような様々な効用をもたらす都市の緑の量の計測指標として、緑被率や緑視率があります。

 緑被率の調査は、空中写真の入手にコストがかかりますが、空中写真さえあれば機械的に算出することが出来ます。一方の緑視率の調査は、人が画像編集ソフトを使って大量の現地調査写真を1枚1枚手で緑の範囲を塗りつぶして面積を求めるという膨大な作業が必要となります。この作業コストが緑視率調査の大きな課題となっていて、多くの地方公共団体では、調査地点数が限られたり、調査自体を行うことができない状況となっています。

 そこで国総研では、より多くの地方公共団体が緑視率を活用して様々な緑化施策を検討できるようにするためにAI緑視率調査プログラムを開発しました。

 AI緑視率調査プログラムは、従来は人が行っていた写真から緑の範囲を塗りつぶす作業をAIの画像認識技術によって行います。このAIは、写真に写っている樹木を見分けられるようにディープラーニングという手法によって樹木の姿かたちなどの特徴を学習させています。

 今回のプログラム開発には、複数の地方公共団体のご協力により実際の緑視率調査で使用された写真をお借りして作成したデータセットを使用しています。これによりAIの画像認識精度をより向上させることができました。

地方公共団体の皆様、ぜひお試しください!

 AI緑視率調査プログラム(試行版)を、地方公共団体及びコンサルタントへ先行公開いたします。

 AI緑視率調査プログラムは、実務に十分な精度で利用できるように、現在も改良を続けています。多くの地方公共団体やコンサルタントの方々にお試しいただき、今後の改良に向けてご意見・ご要望等をお聞かせ頂けましたら幸いです。入手方法は以下の通りです。

AI緑視率調査プログラム(パソコン用ソフト)の入手方法

 AI緑視率調査プログラムに関するお問い合わせや入手のお申込みについては、以下の①~⑤をご記入の上担当までEmailでお申し込みください。AI緑視率調査プログラムは、ファイル送信システムによる送付またはDVDの郵送でお送りいたします。

  1. 勤務先・所属(部署名まで記載)
  2. 氏名
  3. 電話番号
  4. メールアドレス
  5. 利用目的(例:興味があるので試しに使ってみたい。緑視率調査に使ってみたい。など)
  6. その他 DVDでの送付を希望される場合は、送付先住所をお知らせください。

担当:都市研究部 都市開発研究室 大橋
Email:

AI緑視率調査プログラムの配布について

 AI緑視率調査プログラムは、無料で利用することが出来ます。まずは試行版として地方公共団体及びコンサルタントを対象に配布させていただきます。一般向け配布開始時には、国総研ホームページであらためてお知らせいたします。

AI緑視率調査プログラム(スマートフォンアプリ)の開発について

 パソコン用と同じAIを組み込んだスマートフォンアプリの開発を進めています。スマートフォンアプリは、iPhone用を先行して開発中です。<公開時期未定>