国総研資料 第 1199 号 |
【資 料 名】 | ICT海上地盤改良工(床掘工)の出来形管理への施工履歴データ適用に関する検討 |
【概 要】 | 国土交通省は,労働人口が減少する中で経済成長を図るべく,2015年度より建設現場における生産性を向上させ,魅力ある建設現場の創出を目指すi-Constructionの取り組みを開始した.港湾分野においては,2017年度より浚渫工でのICT活用が開始され,2020年度から本格運用がなされている. このような中でICT浚渫工(河川)においては,バックホウ浚渫船から施工時に取得した施工履歴データを用いて,水中部の出来形計測および出来形管理を行い作業効率化が図られているが,いまだグラブ浚渫船の施工履歴データの活用は進んでいない.港湾分野における施工は,海上や海中が多く予てより船舶機械を使用しての作業であるので,バックホウ浚渫船と同様にグラブ浚渫船の施工履歴データを活用することにより,施工管理の手間とコスト削減が期待され,作業効率が向上するものと考える. 本検討では,ICT海上地盤改良工(床掘工)で使用するグラブ浚渫船の施工履歴データを用いた出来形計測および出来形管理への適用性について,実際の工事で取得した施工履歴データの分析により,計測性能および精度管理,出来形計測方法,出来形管理方法など,導入に際して必要な基準やマニュアルを整備するための考慮すべき事項を整理した. |
【担当研究室】 | 港湾施工システム・保全研究室 |
【執 筆 者】 | 小嶋 一弘,辰巳 大介,小川 雅史 |
研究資料全文
8,965KB | |
目 次 |
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1. はじめに | ||
2. ICT活用工事での施工履歴データを用いた出来形管理への適用性 | ||
3. ICT海上地盤改良工(床掘工)の実地試験による検証 | ||
4. おわりに | ||
謝辞 | ||
参考文献 | ||
付録A | ||