研究成果概要


国総研資料 第 589 号

【資 料 名】 犠牲量モデルを用いたコンテナ貨物の 時間価値に関する一考察

【概   要】 近年,中国を中心とするアジア諸国の急速な経済発展により,アジア貨物を中心にコンテナ貨物取扱量が大きく増加し,コンテナ船の大型化やハブ港湾整備,航路の新設や便数の増加等が相次いだ.しかし最近では,世界同時不況などの影響もあり,北米や欧州の国々とのコンテナ貨物量の増加スピードは大幅に減速,燃料高騰などの影響により輸送効率化を目指したコンテナ船の減速運航が実施されるなど,国際海上コンテナ輸送を取り巻く環境は大きく変化している.
また,荷主企業のSCM(サプライチェーンマネジメント)への意識の高まり,国内における高速道路の低料金化の取り組みやスーパー中枢港湾施策なども進展し,コンテナ貨物の輸送経路が大きく変わることも予想される.
このような状況のもと,今後の我が国の港湾整備・運営をより効率的・効果的に進め,国民のニーズに合った港湾施策展開の基礎資料とするために,輸送ルートの選択に大きく影響し,港湾別貨物量の予測や費用対便益分析の際の便益計算等においても重要となるコンテナ貨物の時間価値の試算を最新データを用いて行った.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 井山繁,渡部富博



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中 扉 18KB
目 次 10KB
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