研究成果概要


国総研資料 第 318 号

【資 料 名】 発展途上国に適した低コスト型新下水道システムの開発に関する研究

【概   要】  本研究は,発展途上国の下水道事業に携わる国内の専門家,あるいは現地下水道管理者の業務等に資することを目的に,特に早急な水環境改善が求められる都市周辺地域における低コスト型の下水道整備手法,処理方式について検討を行った。このため,タイ及びインドネシアの現地実態調査および各種文献の調査等を行った。
その結果,発展途上国の少ない投資余力や不安定な電力事情などの実情に適応し,土地,気候,安価な労働力などの特長を活かせる環境改善に即効性のある低コスト型下水道システムとして,既存の水路・腐敗槽の活用を前提としたインターセプター下水道による整備及びラグーン(安定化池)法による汚水処理が有効であることが判明し,この方法の採用を提唱している。
また,沖縄におけるラグーンの実験結果や現地調査からみえてきた課題点,その対応事例,対応案についてソフト面も含めてとりまとめている。

【担当研究部】 下水道研究部

【執 筆 者】 下水道研究室,下水処理研究室



表 紙 155KB
中 扉 97KB
目 次 72KB
第1章 はじめに 67KB
第2章 低コスト型下水道システムの課題整理 660KB
第3章 管渠の現況データベース資料収集 875KB
第4章 管渠の段階的整備・改善手法の検討 398KB
第5章 現地下水処理事情の調査
  5.1 タイ(2002年調査) 1,287KB
  5.2 インドネシア 1,107KB
  5.3 タイ(2004年調査) 195KB
第6章 実験施設(沖縄県)によるラグーン,植生浄化等の簡易な下水処理・高度処理方法の実験的検討 401KB
第7章 最適な下水処理手法の検討 114KB
第8章 住民参加方式の検討 118KB
第9章 低コスト型下水道システムの提案 282KB
第10章 おわりに(今後の課題) 84KB
参考文献 87KB
参考資料 1,382KB
奥 付 37KB

全 文 7,543KB