〜第一次試行結果と出来高部分払方式の今後の実施に向けて〜 事務局 国土交通省国土技術政策総合研究所 総合技術政策研究センター建設システム課 諸外国の公共工事では、毎月出来高に応じて工事代金を支払う方式が一般的であり、これに対し、我が国の公共工事では、工事請負契約を締結した直後に契約金額の40%(国の工事の場合)以内の前払金を支払い、残りは工事完成時に支払うという2回の支払が通例となっています。 このような状況の下で、設計変更案件の精算を行う場合の片務性の問題、コスト管理意識の問題、元請下請間でのキャッシュフローの問題等が指摘されています。 これらを踏まえ、国土交通省では、短い間隔で出来高に応じた部分払や設計変更協議を実施し、円滑かつ速やかな工事代金の流通を確保することによって、より双務性及び質の高い施工体制の確保を目指す「出来高部分払方式」の試行工事を平成13年3月から開始しています。 定期−設計変更協議・部分払方式実施研究会(委員長:國島正彦 東京大学教授)では、「出来高部分払方式」について、東北地方整備局並びに中国地方整備局発注の2件の試行工事(第一次)のモニタリングや諸外国の実態調査を通じて、効果の検証と課題の抽出を行うとともに、本方式の今後の実施方法の方向性について検討を重ね、平成14年6月、報告書をとりまとめましたので掲載いたします。概要はこちらを、報告書本文及び参考資料は以下のリンクよりダウンロードしてご覧下さい。 ファイルはPDF形式となっております。PDFファイルをWebブラウザ上で正常に表示できない場合は、こちらをご参照下さい。 ■概 要 ■報告書 はじめに 第1章 背景・目的 1.出来高部分払方式(定期−設計変更協議・部分払方式)実施の背景・目的 2.出来高部分払方式の概要 3.研究会の検討課題 4.研究会の検討経過 第2章 試行工事のモニタリング 1.試行工事(東北地方整備局・中国地方整備局)の概要 1.1 工事名 1.2 工事概要 2.モニタリングの概要 3.試行工事のモニタリング結果 3.1 試行工事工程と部分払及びモニタリング実施時期 3.2 期待される効果に関するモニタリング結果 3.3 出来高部分払方式実施上の課題抽出 第3章 諸外国等における支払方法等の実態調査 1.目的 2.調査概要 2.1 調査項目 2.2 調査対象国および機関 3.調査結果 3.1 欧州(ドイツ、オランダ、イギリス)調査結果 3.2 台湾調査結果 3.3 国内他機関調査結果 4.調査結果のまとめ W.今後の実施に向けて 1.出来高部分払方式の実施により期待される効果 2.出来高部分払方式の今後の実施に向けて 2.1 実施上の課題と対応の方向性 2.2 出来高部分払方式の今後の実施に向けて ■参考資料 |