研究成果 論文(概要)

タイトル
 事故件数を用いた生活道路の交通安全対策のゾーン設定に関する分析
概要
 「ゾーン30 プラス」(最高速度 30km/h の区域規制とハンプ等の物理的デバイスとの組み合わせによる交通安全対策)は、全国約1,700市町村のうち整備計画の策定経験がある市町村が1割弱にとどまる。その要因として、生活道路では事故が比較的集中していないため、交通安全対策の対象とするゾーンを事故件数のみからでは設定しづらいケースがあるのではないかと考えられる。その状況を把握するため、事故件数をもとにしたゾーン設定がどの程度可能かを試行することとした。
 警察庁のオープンデータ(2019年~2023年)を用いて、死傷事故件数の経年的な傾向や頻度分布、人口・面積・道路延長と死傷事故件数との相関を集計・整理した。その結果、人口と死傷事故件数との相関が強いことが確認できたため、人口と死傷事故件数が異なる9市町村を対象として、交通安全対策の対象とするゾーン・区間の設定を試行したところ、「ゾーン30プラス」の未策定市町村においても、事故が集中しているゾーンが一定程度見込まれることを確認した。
書誌情報
 第46回交通工学研究発表会講演集,Vol.46
著者
 山下 英夫,森澤 亮太,大橋 幸子