研究成果 論文(概要)
タイトル
標準構造の採用が困難な幹線道路と生活道路の交差点におけるスムーズ横断歩道の構造検討
概要
ゾーン30プラスの取り組みの拡大には、道路管理者が活用できる物理的デバイスの知見やノウハウを蓄積することが重要である。幹線道路と生活道路の交差点のハンプ(スムーズ横断歩道)は、通行車両の速度抑制に加え、生活道路の起終点やゾーン入口を運転者に示し、注意喚起を図る効果がある。しかし、現地状況により傾斜部の延長を確保できない場合があり、標準構造のハンプ採用を困難にさせている。そこで、標準構造から傾斜部の延長、縦断勾配や平坦部の高さを変えたスムーズ横断歩道で走行実験を行い、車両挙動による客観的評価や被験者へのアンケート調査による主観的評価により、標準外のスムーズ横断歩道の構造検討を行った。その結果、標準構造より勾配を急にすることで、標準構造と同等の効果を期待できるスムーズ横断歩道の可能性が示唆された。
書誌情報
交通工学論文集第11巻第2号(特集号A)
著者
上野 宇悠, 池田 武司, 藤田 裕士, 村上 舞穂, 森山 真之介